NY外為:ユーロ、対ドルで約1週間ぶり安値-ギリシャ交渉悲観

ニューヨーク外国為替市場では、 ユーロがドルに対してほぼ1週間ぶりの安値に下落。欧州の当局者ら がギリシャ債務をめぐる問題で合意できないとの懸念が広がった。

カナダ・ドルは米ドルに対して3カ月ぶり高値から下落。カナダ の昨年10-12月(第4四半期)の国内総生産(GDP)が予想外 に減少したことが嫌気された。ドルと円は一時の下げを縮める展開。 米国の消費者信頼感指数とシカゴ地区の製造業景況指数の低下を受け て、株価が下落したことが手掛かり。ユーロは主要通貨の大半に対し て値下がり。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P) がポルトガルの銀行に対する「クレジットウォッチ・ネガティブ」指 定を増やしたことが材料。

BNPパリバの為替ストラテジスト、メアリー・ニコラ氏(ニュ ーヨーク在勤)は「ギリシャの債務交換をめぐる民間部門の関与につ いて新たなニュースはまだ出ておらず、今では2月13日まで出ない ことが分かっている。これがセンチメントには重しとなっている」と 指摘した。ギリシャのベニゼロス財務相はこの日、記者団に対し、債 務交換の正式案は2月13日までに提示する必要があると述べた。

ニューヨーク時間午後3時56分現在、ユーロは対ドルで前日比

0.5%安の1ユーロ=1.3085ドル。一時1.3042ドルと、25日 以来の安値を付けた。ドルは対円で0.2%値下がりし、1ドル=76 円21銭。一時76円16銭と昨年10月31日以来の安値を付けた。 ユーロは対円で0.6%下げて1ユーロ=99円70銭。

シカゴ製造業景況指数

ドルは主要通貨の半分に対して上昇。シカゴ購買部協会が発表し た1月の製造業景況指数(季節調整済み)は60.2と、前月の

62.2から低下した。また1月の消費者信頼感指数は市場予想に反し て低下した。職探しの厳しさを指摘する声が強まった。

オンライン為替取引会社GFTフォレクスの調査ディレクター、 ボリス・シュロスバーグ氏(ニューヨーク在勤)は「市場ではシカゴ 製造業景況指数が注目されている。全米を対象とした指標の前に出る かなり信頼できる先行指標となることが多いためだ。期待外れだった ことがリスク資産の上昇に水を差した」と分析。また「リスク選好の 前向きな流れは、ギリシャ情勢の影響を受けた」と続けた。

ギリシャは第2次救済が画餅に帰すことを避けようと、最後の努 力を続けている。パパデモス首相は週内の決着に意欲を示した。

同首相は債務交換をめぐる債権者との交渉について、「週末まで に成功裏に終わらせること」に優先して取り組むと表明した。

オンライン為替取引会社FXソリューションズのチーフディー ラー、トーマス・モロイ氏は「欧州で短期的な問題が解決しても、突 如として平穏が訪れるとは考えられない」と指摘した。

S&Pは13日、ポルトガルのソブリン格付けを引き下げたのに 続き、同国の複数の銀行をウォッチ・ネガティブに指定。この日はバ ンコ・エスプリト・サントを新たに指定した。

今月は円売り介入なし

日本の財務省のこの日の発表によれば、政府・日本銀行による1 月の為替市場介入額はゼロ円だった。

安住淳財務相は31日午前の閣議後会見で、ギリシャ債務交渉の 難航を受けて円高が進んでいることについて、「過度な変動や投機的 な動きがあれば、厳重に注視し、断固たる措置を取る」と述べ、これ までのスタンスは変わらないとの立場を示した。

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