欧州債:イタリアなど高債務国の国債上昇-EU首脳が財政協定で合意

31日の欧州債市場ではイタリ アを中心に高債務国の国債相場が上昇。欧州連合(EU)の首脳らが 財政協定で合意したことを背景に、債務危機の解決は近づいていると の楽観が強まった。

ドイツ10年債利回りは約2週間ぶりの低水準から上昇。ギリシ ャのパパデモス首相が債権者との債務スワップ交渉を完了するのに全 力を注ぐ姿勢を表明したことから、域内で最も安全とされるドイツ国 債の需要が減退した。

ポルトガル国債は大幅上昇し、10年債利回りは1ポイント余り 低下した。前日はユーロ導入以後の最高に達していた。ベルギー2年 債も堅調。同国がこの日実施した証券入札では借り入れコストが上昇 したものの、売り材料とはならなかった。

ノルデア銀行(コペンハーゲン)のチーフアナリスト、ニール ズ・フロム氏は「財政規律に関する合意は好材料で、これがこの日の リスクテーク意欲を支えた」と述べ、「これまでの合意で現在の危機 をどうにかすることはできないが、将来の危機は防げる。そのため短 期的にプラスの影響をもたらす可能性がある」と続けた。

ロンドン時間午後4時18分現在、イタリア10年債利回りは前 日比12ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の

5.97%。同国債(表面利率5%、2022年3月償還)価格は

0.805上げ93.29。同年限のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅 (スプレッド)は12bp縮小し418bp。昨年11月9日には575 bpと、過去最大を記録した。

スペイン10年債利回りは6bp下げ4.98%。ドイツ10年債 に対するスプレッドは6bp縮まり319bpとなった。

「サミット」

ブリュッセルで開かれたEU首脳会議は30日遅く、債務危機終 結を目指した重要政策で合意。5000億ユーロ規模の恒久的救済基金 の稼動時期前倒しを承認したほか、チェコと英国を除く加盟25カ国 が赤字抑制のための財政協定への参加を表明した。パパデモス首相は 会議後に記者団に対し、債権団との合意に向け「何よりも優先して取 り組む」と言明した。

ドイツ10年債は5営業日ぶりに下落。利回りは1bp上げ

1.80%となった。前月末比ではほぼ変わらず。

ポルトガル10年債利回りは前日比117bp低下し16.23%。 ベルギー2年債利回りは4bp下げ1.51%。2010年11月以来の 低水準となる1.48%まで低下する場面もあった。

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