三菱商:4200億円投資のチリ銅鉱山会社、連結決算の対象に含めず

三菱商事は、約4200億円の資金を投 じたチリ銅鉱山会社を2011年4-12月期決算の連結対象としなかった。 株主としての権利に関して株式取得先と最終的な合意に至っていないた めという。同社の上田良一副社長が31日の決算会見で明らかにした。

三菱商は昨年11月、英鉱山会社アングロ・アメリカンの完全子会社 アングロ・アメリカン・スール(AAS)の株式24.5%を約4200億円で 取得。これに対して国有のチリ銅公社(コデルコ)はAAS株の49%を 取得する権利を侵害されたとしてアングロ社を提訴している。

上田副社長は、コデルコの訴訟問題との関連を否定した上で「意思 決定に対する拒否権など、我々の株主としての権利がはっきりと最終的 に決まっておらず、第3四半期決算においては連結対象にしていない。 できるだけ早い形で株主としての権利義務関係を確定して連結対象にな る方向で検討を進めている」と述べた。

野村証券の成田康浩シニアアナリストは「4200億円もの巨額な投資 にも関わらずいまだ株主の権利関係が決まっていないことには従来の同 社の投資プロセスと比べると疑問が残る」と指摘している。

上田副社長はAASの株式取得に関しては「アングロ・アメリカン との通常の企業間取引であり、公正妥当な取引条件の下による株式譲 渡」と指摘。今回の投資による収益寄与への見通しについては「金額的 なインパクトは今後新しく開発している鉱山もあり、株主間協定書の詰 めも含めて見ていくことになる」と述べた。

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