中国などアジア太平洋諸国に利下げや支出拡大の余地-IMFシン氏

国際通貨基金(IMF)のアジ ア太平洋局長、アノープ・シン氏は31日、世界で最も人口が多い中 国を含めたアジア太平洋諸国には、世界的な景気鈍化が悪化した場 合でも財政支出拡大と利下げの余地があるとの見解を示した。

シン氏はワシントンで記者団に対し、「アジアの大半の国には、 力強い政策対応の余地がある」と述べ、「アジア各国は概して世界的 な市場混乱に回復力があることを示しており、世界の成長支援に貢 献している」と説明した。ただ、危機が波及するリスクは依然存在 するという。

中国などの新興市場国はなお世界成長のけん引役であるものの、 欧州がソブリン債危機を沈静化できない中で輸出の伸びは鈍化して いる。IMFは先週公表した最新の世界経済見通し(WEO)で、 アジアの途上国の今年の成長率予想を昨年9月時点の8%から

7.3%に引き下げ、欧州の混乱が悪化すれば、世界は再びリセッショ ン(景気後退)入りしかねないと警告した。

シン氏は中国の「ハードランディング」はないとの予想を示し た上で、同国に財政支出拡大の余地があるが、インドは財政赤字を 削減すべきだと述べた。インドは政策金利のレポ金利をこの2年間 で13回引き上げている。同氏は日本に関しては、日本銀行が資産購 入を加速できると指摘。オーストラリアの財政・金融政策の柔軟性 は大半の先進国を上回っていると分析した。

中国を含む多くのアジア諸国で最近貿易黒字が縮小したことに ついては、「非常に歓迎される」と述べた。

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