大和証G:10-12月期216億円の赤字、4四半期連続-欧州危機影響

国内証券第2位の大和証券グループ 本社の10-12月(第3四半期)連結純損益は、216億円の赤字(前年同 期は12億円の黒字)だった。赤字は4四半期連続。投資信託販売など 個人部門は黒字を確保したが、欧州債務問題による市場低迷の影響を受 け法人部門が不振だった。東証で31日開示した。

10-12月期の連結営業収益は、前年同期比21%減の929億円。ト レーディング損益が73%減の86億円、株式などの委託手数料が34%減 の82億円と大きく落ち込み、企業の資金調達などに伴う引き受け・売 り出し手数料は7%増の81億円にとどまった。投信などの募集・売り 出し手数料が35%増107億円だった。

リテール(個人向け取引)の大和証券は23億円の黒字(前年同期 は59億円の黒字)を確保。一方、法人専門の大和証券キャピタル・マ ーケッツは268億円に赤字が拡大(147億円の赤字)した。法人の赤字 は7四半期連続。大和ネクスト銀行の口座数と預金残高は、12月末まで に41万口座・1兆2330億円に拡大した。

大和は同時にコスト削減額を400億円から600億円に拡大、減らす 人員は海外で200人上積みして500人規模とする追加リストラ策を発表 した。4月にはリテール部門と法人部門を13年ぶりに統合して効率経 営を目指す計画で、赤字体質からの脱却を急いでいる。法人税率軽減に 伴う繰り延べ税金資産の取り崩し額は12億円だった。

部門統合後の取り組みに関心

大和証Gの岩本信之副社長(CFO)は同日の決算会見で、200億 円経費の追加削減は、「欧州債務危機の深刻化など事業環境のさらなる 悪化を受けて行うことにした」と説明。コスト削減は「来年度に500億 円、その後の2年間で50億円ずつの実現を目指す」と述べた。

JPモルガン証券の辻野菜摘アナリストは、大和について「海外を 中心に追加のコスト削減策などを出してきたが、ホールセールとリテー ル部門の統合後にもう一段の取り組みが必要」と指摘。黒字を確保して いる個人部門の収益力強化には「銀行子会社に集まるニューマネーをど う投資商品に振り向けていけるかが今後の課題」とみている。

ブルームバーグ・データによると、第3四半期の大和証Gは、国内 市場の株式関連の引き受け総額が10件・2100億円、円債券関連の引き 受けが63件・4200億円だった。日本関連のM&Aでのアドバイザー実 績では、19件・2596億円を獲得した。

東京証券取引所の資料によると、10-12月の1日当たりの株式売買 代金(第1部、2部、マザーズ合計)は約1兆748億円で前年同期比25% の減少。同期間の日経平均株価の騰落率はマイナス2.8%だった。

大和証G株の31日終値は前日比2円(0.7%)高の274円。

--取材協力:日向貴彦 谷口崇子 Editor: Kazu Hirano Takeshi Awaji

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