全日空:コスト削減で成果-計画前倒しなどで200億円の営業益増額

全日本空輸は31日、今期(2012 年3月期)の連結営業利益予想を上方修正すると発表した。需要喚起 策が奏功したうえコスト削減が計画通りに進捗し、さらに来年度以降 のコスト構造改革の一部前倒しなどが利益を押し上げるため、従来予 想より200億円増額の前期比33%増、900億円を見込む。

また経常利益予想も従来の360億円から同51%増の560億円に引 き上げた。欧州の景気鈍化やタイの洪水の影響が懸念される中で、次 世代中型旅客機「ボーイング787」(ドリームライナー)の導入を機 に打ち出した広告などで需要を下支えしている。コスト面では、300 億円の緊急収支改善策が予定通りに進み、追加的な費用削減の効果も 出ていることが利益上振れの要因となる。

売上高は予想を据え置き、同3.1%増の1兆4000億円。純利益も 同14%減の200億円に予想を据え置いた。繰延税金資産を約100億円 取り崩すことが理由としている。

全日空の金澤栄次上席執行役員は東証での会見で、費用について 「緊急収支改善策が計画通りに進捗しており、さらに来期以降で複数 年にわたる計1000億円のコスト削減効果の一部、80億円を前倒しで見 込める」と述べた。80億円の内訳は「機材の賃借期間や販売費、間接 費などの見直し」によるものという。

11年4-12月期の連結純利益は、前年同期比10%減の338億円と なった。営業利益は同17%増の911億円、売上高は同3.0%増の1兆 699億円だった。

国内線旅客部門が、需要喚起策により回復傾向にあるものの、東 日本大震災の影響を補うまでに至らず、旅客収入が前年同期比で微減 となった一方、国際線旅客部門はビジネス部門の回復などで堅調に推 移した。

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