ポルトガル10年債利回り、ユーロ導入後最高の17.39%-損失懸念で

30日の欧州債市場でポルトガル国債 利回りがユーロ導入後で最高水準に達した。ギリシャの債務減免をめぐ る民間債権団との協議を受け、ポルトガルも同様の債務削減に追い込ま れかねないとの懸念が強まった。

10年物国債利回りは2.17ポイント上昇して17.39%となった。2年 債利回りは3.83ポイント高い21%。一時は21.47%を付ける場面もあっ た。期間が短めの国債の方が高い利回りとなっているのは、ポルトガル の信用力に対する信頼低下の表れを示している。

スレッドニードル・アセット・マネジメントの債券責任者、ジム・ シーリンスキ氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「ポ ルトガルでも何らかの形で民間部門関与(PSI)となる公算が大き い。これが主要リスクの一つだろう」と述べ、「ポルトガルは著しく売 り込まれている」と指摘した。

ポルトガルの10年債利回りはユーロ圏でギリシャに次いで2番目の 高水準。ドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は224ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大して15.6ポイントと、ユー ロ導入後で最高。CMAによれば、クレジット・デフォルト・スワップ (CDS)市場でロンドン時間午後2時30分現在、ポルトガル国債1000 万ドル相当を5年間保証するコストは前払い分425万ドルと年間10万ド ル。これは過去最高で、保証の期間内にデフォルト(債務不履行)する 確率72%以上を織り込んだ水準。

事情に詳しい関係者3人が匿名を条件に明らかにしたところによる と、欧州中銀(ECB)はこの日、ポルトガル国債を購入した。ECB スポークスマンは電話での問い合わせに対して、コメントを控えた。

--取材協力:Michael Shanahan.

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