円高は燃料輸入コストを低減、介入は限定的に-野村総研クー氏

野村総合研究所のリチャード・ク ー主席研究員は、ブルームバーグ・ニュースのインタビューで、日本 は円高に歯止めを掛けるための為替介入を限定的にとどめるべきだ との見解を示した。原子力発電を代替する火力発電向けの燃料輸入コ ストを、円高で低減できるためだという。インタビューは27日行っ た。

クー氏は、円相場を比較的高めに維持すれば、火力発電向けの原 油をより安く購入でき、日本の利益にかなうと主張する。

昨年3月の東日本大震災に伴って起きた福島第一原子力発電所の 放射能漏れ事故を受け、全国の原発が定期点検などで相次ぎ休止状態 に陥った。代替エネルギーとして火力発電を稼働させた結果、液化天 然ガスの輸入量が記録的となり、貿易収支が1980年以来の通年での赤 字に陥る一因となった。

一方、円相場は昨年10月末に1ドル=75円35銭の戦後最高値を 付けた。急激な円高は輸出産業の収益を直撃。企業は生産拠点の海外 移転を一段と余儀なくされたほか、政府・日本銀行は少なくとも3度 にわたる円売り介入を実施した。

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