スイスABBがトーマス・アンド・ベッツ買収で合意-約3000億円

世界の配電施設製造で最大手のスイ スのABBは米トーマス・アンド・ベッツを39億ドル(約3000億円)で 買収することに合意した。北米での低電圧機器の提供を拡大するのが狙 い。

ABBの30日の発表資料によると、同社はトーマス・アンド・ベッ ツ1株当たり現金72ドルで買収する。これは27日終値を24%上回る水 準。

2008年にゼネラル・エレクトリック(GE)から移籍したABBの ジョー・ホーガン最高経営責任者(CEO)にとって、トーマス・アン ド・ベッツは2番目の大型買収案件。同CEOは11年1月にバルドア・ エレクトリックを約31億ドルで買収することで、ABBの米国部門を強 化した。

同CEOは発表資料で、「当社の製品は補完的なものであるため、 業界トップクラスの幅広い品ぞろえで売り込む」と述べ、トーマス・ア ンド・ベッツは「戦略上、大いに合致する企業だ」との見解を示した。

ABBは今回の買収による16年までの相乗効果が部品調達などを中 心に年2億ドルに上ると説明した。トーマス・アンド・ベッツのドミニ ク・ピレッジCEOが新設されるグローバルビジネス部門の責任者にな る。

トーマス・アンド・ベッツは1898年に電線や配線管の販売代理店と して創業。同社の取扱商品は通信や建設、電力といった業界で利用され ており、現在ではケーブル結合器、コネクター、電線収納用スチールボ ックスなども製造している。昨年の売上高は23億ドル。従業員は9400 人。

--取材協力:Zachary R. Mider.

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