JFE:今期純損失400億円見通し、初の赤字へ

粗鋼生産国内2位のJFEホールデ ィングスは30日、2012年3月期の連結業績見通しで、純損益を400億円 の赤字に下方修正すると発表した。欧州債務危機による世界的な景気減 速を背景に、海外市況の回復の遅れや円高による競争力の低下、また復 興需要の遅れなど、販売環境は難しい状況にあるとみている。

ブルームバーグ・データによると、アナリスト16人の事前予想で は12年3月期の連結純損益が平均値で64億円の赤字となっていた。同社 の通期連結業績が赤字となれば、02年の設立以来初となる。従来計画で 同社は12年3月期の連結純損益見通しについて、200億円の黒字を見込 んでいた。

JFEホールディングスが30日発表した資料によると、11年4-12 月期の連結純損益は373億円の赤字だった。前年同期は645億円の黒字だ った。

石川良雄副社長は同日の会見で、主力の鉄鋼事業について、JFE スチール単独の粗鋼生産量が「海外市況の低迷などが続き、第3四半期 (10-12月)666万トンに留まった」と述べた。通期では、従来予想 を100万トン下回る2700万トンを見込んでいるという。また、「タイの 洪水の影響が拡大した」とも説明、鋼材出荷で30万トン程度の影響を受 けたと語った。

JFEスチールの下期の鋼材輸出比率は金額ベースで44.0%と上期 と比べ2.9%減少、通期では44.5%と前年比2%減少すると予想してい る。

この日のJFEホールディングスの株価終値は、前週末比11円 (0.8%)安の1397円。午前の相場では、一時1410円と前週末の終値を 上回る場面もあったが、午後からは一貫して安く推移した。

ホールディングスが同時に発表した今期年間配当は1株当たり20円 と、前年同期を15円下回る見通し。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE