【個別銘柄】不祥事の三菱電急落、電硝や東北電安い、NKSJ急伸

きょうの日本株市場で、株価変動 材料があった銘柄の終値は以下の通り。

三菱電機(6503):前週末比15%安の650円で、東証1部の売買 高と売買代金、下落率でそろって1位。防衛省、内閣衛星情報センタ ー、宇宙航空研究開発機構との契約で、実際よりも過大な請求をした 案件があったことが判明し、これら3機関から指名停止などの処分を 受けたと27日夜に発表。過大請求額などは調査中としている。藤村修 官房長官は、「徹底的な事実の解明、及び原因究明と具体的な再発防止 策の提出を求めている」とした上で、「過払いは当然、返納させること となる」との認識を示唆。今後の業績への悪影響が警戒された。

日本電気硝子(5214):10%安の670円で、東証1部の下落率5位。 未定としていた2012年3月期業績予想を27日に公表、連結営業利益 は615億-665億円で、前期比43-48%の減益見通しとした。野村証 券では、競合対抗のため値下げせざるを得ない状況と指摘、会社側の 価格見通しの甘さにも言及した。同証では、今期営業利益予想を従来 の743億円から660億円に、来期を666億円から611億円に減額。目 標株価は840円から710円に引き下げた

東北電力(9506):10%安の750円で、東証1部の下落率3位。12 年3月期は2500億円の最終赤字に陥る見通し、と27日に発表。従来 予想は未定。原子力発電所の再稼働ができず、火力発電向け燃料費が 増大し、震災からの復旧費用もかさむ。配当(前期は1株当たり年50 円)も見送るため、足元の厳しい事業環境を嫌気する売りに押された。

NKSJホールディングス(8630):7.3%高の1622円。タイ洪水 被害による保険金の支払い負担、法改正に伴う繰延税金資産取り崩し などで、12年3月期の連結純損失予想を従来の120億円から1000億 円に下方修正すると27日に発表。ただ野村証券では、法人税率引き下 げの影響は一時的、タイ洪水影響も今期で出尽くしとなる可能性が高 い、と30日付の投資家向けメモで指摘。来期は保険料率改定による収 支改善が予想されるとし、目標株価を2000円から2100円に引き上げ た。ブルームバーグ・データによると、アナリスト13人の来期純利益 予想平均は234億円。会社側の下方修正発表後に2人が増額している。

アドバンテスト(6857):12%高の817円。未定としていた12年 3月期業績予想を27日に公表、連結営業損益は10億円の黒字(前期 比84%減)とした。ブルームバーグ・データによると、アナリスト15 人の業績開示前の同予想値の平均は23億円の赤字。また、年間配当は 前期比5円増の1株当たり15円を計画。黒字予想と株主還元姿勢を好 感する買いが入った。みずほインベスターズ証券の石田雄一アナリス トは、統合費用を除けば通期営業益は90億円程度の黒字になるとの説 明会での発言を受け、ポジティブサプライズと指摘した。

オムロン(6645):6.3%安の1525円。工場生産の自動化(FA) に使用される制御機器の売り上げが低調、円高や素材価格の上昇も響 き、12年3月期の連結純利益予想を前期比48%減の140億円に下方修 正する、と27日に発表。従来予想は0.8%増の270億円。また、未定 だった期末配当予想を1株当たり14円とし、年間では前期比2円減の 28円を計画。野村証券では30日、投資判断を「買い」から「中立」 に、目標株価を2000円から1700円に下げた。在庫増に対応した生産 調整による1-3月期の稼働益減少が短期利益を圧迫する、と見る。

IHI(7013):2.5%高の203円。同社とJFEホールディング ス(5411)は、傘下の造船会社をことし10月に合併させることで基本 合意した、とNHKがきょう午後に報道。業界再編による経営効率化、 国際競争力の向上につながるとみられた。

フォスター電機(6794):4.1%安の997円。ヘッドホン、ヘッド セットの需要拡大で売上高は拡大しているが、レアアース・マグネッ トの原材料価格が高水準で推移、製品価格転嫁の遅れ、需要急増への 対応に伴う製造経費の上昇が響き、11年4-12月期の連結営業利益は 前年同期比84%減の10億円にとどまった、と27日に発表。厳しい採 算性を懸念する売りが優勢だった。

ユナイテッドアローズ(7606):4.3%高の1585円。12年3月期 の連結営業利益予想を従来比12%増の95億5000万円(前期比29%増) に引き上げた。既存店販売の好調に加え、値引きロスの改善による売 上総利益の増加が業績増額修正の要因、としている。野村証券では30 日、既存店販売は堅調な推移が見込まれ、13年3月期も在庫管理、消 費企画の精度向上などで過去最高益更新が続くとみて、投資判断「買 い」を継続した。目標株価は2000円から2200円に引き上げ。

海運株::商船三井 (9104)が2.1%安の285円、川崎汽船 (9107) が1.4%安の142円、日本郵船(9101)が同2.1%安の191円。欧州や アジアでの海上荷動きの鈍化が響き、大手3社の連結経常損益がそろ って赤字になりそう、と28日付の日本経済新聞朝刊が報道。赤字額は 商船三井で250億円前後、郵船300億円前後、川崎船500億円規模の 見通し、と同紙は伝えた。

積水化学工業(4204):2.5%安の663円。12年3月期の連結営業 利益予想を従来比3.4%減の570億円(前期比16%増)に変更する、 ときょう午後1時30分に発表。欧州債務危機などによる市況悪化やタ イの洪水を受け、海外事業を中心に従来想定から下振れるという。ブ ルームバーグ・データによるアナリスト7人の事前予想平均値は593 億円だった。

持田製薬(4534):2.8%高の879円。医薬品関連やヘルスケア事 業が順調に推移していることから、12年3月期の連結純利益予想を75 億円から86億円に増額修正する、と午後2時に発表した。前期比では 61%増となる。

島精機製作所(6222):2.5%安の1371円。ニット生産市場の設備 投資の急速な回復は見込めず、円高などの影響も考慮し、12年3月期 の連結営業利益予想を前期比75%減の15億円と、従来計画の45億円 から下方修正すると27日に発表。事業環境の厳しさが嫌気された。

エクセディ(7278):3.7%高の2334円。27日に発表した11年4 -12月期連結決算は、材料費増加、円高の影響などで営業利益は前年 同期比21%減の133億円だったが、四半期ごとに見ると、7-9月の 39億円から10-12月期は46億円に増加。野村証券では、費用面など 短期業績の不透明感は今後払しょくされ、AT・MTの販売増に加え、 生産面の混乱、鋼材価格上昇の悪影響がなくなり、13年3月期業績は 回復が予想されると指摘。投資判断「買い」を継続した。

MonotaRO(3064):15%高の936円。新規事業分野での取 扱商品の拡大、精度の高いデータベースマーケティングによる顧客購 買頻度の改善などで増収を図るほか、採算面では利益率の高いPB商 品を追加投入し、12年12月期の連結営業利益は前期比32%増の26 億4300万円を計画すると27日に発表。今期の好業績を期待する買い が優勢となった。

イー・アクセス(9427):1.7%安の1万7490円。総務省が2月下 旬にも1社に限って割当先を決める周波数900メガヘルツ帯の獲得が 実現すれば、優先株と協調融資などで計5500億円を調達する計画、と 30日付の日経新聞朝刊が報道。財務負担の警戒などから売られた。

東光電気(6921):3.2%安の338円。法改正を受けて繰延税金資 産の取り崩しが見込まれるとし、12年3月期の連結純利益予想を前期 比75%減の1億9000万円と、従来計画の3億9000万円から51%下振 れる見通しと27日に発表。最終利益水準の低下が嫌気された。

東洋機械金属(6210):3.1%高の200円。震災で被災した設備の 復旧・復興需要、国内企業の海外展開に伴う新規需要取り込みに加え、 コスト削減努力で12年3月期の連結営業利益は7億1500万円と従来 計画の6億500万円から上振れたもよう、と27日に発表。前期比では、 減益率が11%に縮小する見通し。

スターフライヤー(9206):3.6%安の3195円。7月からの福岡- 羽田線の就航などによる旅客数増加で売上高は伸びたが、原油高騰に よる燃料費の増加、新路線就航に伴う機材費、人件費増加で11年4- 12月期の営業利益は前年同期比4割減の9億2400万円だった、と27 日に発表。採算性の厳しい現状が懸念された。

高田機工(5923):2.5%高の251円。創立80周年記念配を1株当 たり1円実施し、従来計画の普通配2円と合わせ、12年3月期末の配 当予想を3円にすると27日に発表した。

サクラダ(5917):10%安の27円。千葉・袖ヶ浦の新工場の本格 稼働が遅れる見込みで、外注生産コストが増加する結果、12年3月期 の営業損失は6億4000万円と、従来計画の3億5000万円から赤字が 拡大するもようと27日に発表した。

大塚家具(8186):2.9%高の708円。売上高は従来計画から2% 下振れるが、円高を背景とした売上原価率の低下、広告宣伝費など経 費コントロールの効果で11年12月期の営業利益は11億5000万円と、 これまでの予想8億5500万円を上回ったもようと27日に発表。前の 期は1億3200万円の赤字。採算性の好転が評価された。

ダイヤモンドダイニング(3073):18%高の28万1000円。いちよ し経済研究所の鮫島誠一郎アナリストは、昨年11月以降の既存店売上 高改善で今期業績不安がなくなったことや、同程度のバリュエーショ ンだったきちり(3082)の株価急騰を受けた連想買いが背景にあるの ではないか、と指摘していた。

エイジア(2352):12%高の470円。主力のアプリケーション開発 事業で、高利益率のクラウドサービスが順調に推移していることなど で、12年3月期の営業利益は前期比34%増の8700万円と、従来計画 の7000万円から24%上振れる見通しときょう午後12時30分に発表。 足元の好業況が評価された。

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