カナダ・ドルと豪ドル、形勢逆転か-米中経済見通しの差を反映

カナダ・ドルは、同じ資源輸出 国であるオーストラリアとニュージーランドの通貨を上回るパフォー マンスを示す見通しだ。中国の生産ペースが鈍化する一方、米経済の 伸びが加速していることが背景にある。

カナダ・ドルは、ブルームバーグ相関加重通貨指数の他の主要9 通貨に対して2011年は1.4%下落、今年に入ってからも0.4%下げ ていた。しかし先週は、昨年11月以降で初めて対米ドルでパリティ ー(等価)水準に上昇した。海外投資家によるカナダ短期証券の購入 ペースは、これまでの過去最高だった08年時の2倍強。市場では、 カナダ・ドルが他の資源国通貨に対して下落するとの予想が後退して いる。

カナダ経済は米経済と同様のペースで拡大しており、昨年11月 にはエネルギーや自動車の輸出増で貿易収支が黒字となった。こうし た状況を背景に、カナダ・ドルの見通しは改善しつつある。

これに対して、豪ドルはカナダ・ドルに対して過去20年で最も 割高な水準にある。中国への資源輸出に依存する豪州などの国は、中 国の経済成長減速を受けて魅力が低下する可能性がある。

BNPパリバの為替ストラテジー責任者、レイ・アトリル氏(ニ ューヨーク在勤)は24日の電話取材で、「カナダ・ドル上昇に向け、 機は熟している」と指摘。「カナダ・ドルは、他の資源国通貨のパフ ォーマンスをかなり下回っていた。現在の米経済の好転が反映される べきだ」と話した。

カナダの輸出の約75%は米国向けで、1兆7000億カナダ・ドル (約130兆円)規模の国内総生産(GDP)の約25%を占める。米 国へのエネルギー供給では世界最大。

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