債券続伸、米GDP予想比下振れで米債高・株安-先物は2週ぶり高値

債券相場は続伸し、先物は一時、 約2週間ぶりの高値を付けた。前週末の米国市場で、昨年10-12月期 の実質国内総生産(GDP)が市場予想を下回ったことを受けて株安・ 債券高となった地合いを引き継ぎ、買いが優勢だった。

パインブリッジ・インベストメンツ運用本部の松川忠債券運用部 長は、「先週末の米GDPが市場予想を下回り弱い内容だったほか、為 替市場で1ドル=76円台に円高が進み、米長期金利も低下し、追い風 が吹いている」と説明した。ただ、2月2日に10年債入札、3日に米 雇用統計発表を控え、「上値を追うには慎重な感じ」とも語った。

東京先物市場で中心限月3月物は、前週末比4銭高い142円65 銭で始まった後、いったん値を下げ、1銭安の142円60銭を付けた。 しかしその後は再び買いが増えて、17日以来の高値となる142円69 銭まで上昇し、結局は6銭高い142円67銭で引けた。

大和住銀投信投資顧問の伊藤一弥国内債券運用グループリーダー は、前週末の海外市場でリスク回避の姿勢が強まった地合いを受けて、 円債相場は堅調と指摘した。もっとも、米雇用統計やギリシャ債務交 渉など欧米で注目材料を控えており、「ショートカバー(売り建ての買 い戻し)が一巡した後は、上値が重くなった」とも話した。

27日の米国債相場は上昇。米10年債利回りは前日比4ベーシス ポイント(bp)低い1.89%程度。10-12月期の実質GDPの伸びが

2.8%増となり、市場予想中央値(3%増)を下回ったことが手掛かり。 格付け会社フィッチ・レーティングスがスペイン、イタリア、ベルギ ー、キプロス、スロベニアの債務格付けを引き下げた。一方、米株式 相場は下落した。

UBS証券の伊藤篤シニア債券ストラテジストによると、米GD Pが予想より弱かったことやフィッチの格下げなどを受けて、米長期 金利が1.9%を下回ったことから、円債市場は買いが先行したという。

長期金利は0.955%

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の320回債利回り は前週末比0.5bp低い0.96%と、18日以来の低水準で開始し、その後 も同水準で推移した。午後4時前後には0.955%と17日以来の低水準 を付けた。また、20年物の133回債利回りは0.5bp低い1.725%。

こうした中、財務省はあす31日に2年利付国債入札を実施する。 前回入札された2年物の312回債利回りは前週末に0.125%で推移し ており、表面利率(クーポン)は0.1%に据え置かれる見込み。発行 額は前回債と同額の2兆7000億円程度。

UBS証の伊藤氏は、2年債入札について、「日銀の資産買い入れ プログラムの対象であるほか、米金融緩和策の時間軸強化により、日 銀の緩和解除も2014年よりも後ろ倒しになるとの見方が強まってい るため、波乱は予想されていない」と語った。

米連邦準備制度理事会(FRB)は前週24、25日に開催した連邦 公開市場委員会(FOMC)声明文で、政策金利を「少なくとも14 年遅くまで」異例な低水準で維持する意向を示した。

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