ユーロ圏諸国、330億ユーロ相当の国債発行へ-格下げの影響に懸念も

イタリアやベルギー、スペイン を含む欧州諸国は今週、約330億ユーロ(約3兆3000億円)相当の 国債発行を目指す見通しだ。ただ信用格付け引き下げによって、欧州 の債務危機が封じ込まれつつあるとの楽観的見方が一変する恐れも生 じている。

イタリアは30日、期間5年と10年の国債入札を実施し、55億 7400万ユーロ(発行予定額60億ユーロ)相当が落札された。また、 2016年4月償還債と2021年3月償還債の入札では、19億ユーロ (同20億ユーロ)相当が落札された。ベルギーは31日に最大30億 ユーロの入札を実施する。スペインとポルトガル、ドイツ、フランス も今週中に計13種類の証券の入札を行う。

欧州中央銀行(ECB)が3年物オペで無制限に資金を供給し、 ギリシャの債務交換交渉が進展していることを背景に、イタリアとス ペインの10年債利回りは昨年11月の高水準から100ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01%)余り低下した。

その一方で、格付け会社フィッチ・レーティングスは今月、同業 のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)に続きこうした国々の 格下げに動いた。30日には、3年目に突入した債務危機収束に向け た財政協定のとりまとめを目指し、欧州連合(EU)首脳会議が開か れている。

コメルツ銀行の債券ストラテジスト、デービッド・シュナウツ氏 (ロンドン在勤)は入札について、「イタリアにとって容易なもので はなかった」とし、「今後に向け励みになるようなサインではないこ とは明白だ。イタリアのケースが人々の記憶に鮮明に残るため、今後 の入札で市場にどのくらい余裕ができるかを見極めることは興味深い だろう」と述べた。

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