欧州株:6週間ぶり大幅安、EUサミット期待薄-パリバなど仏銀安い

30日の欧州株式相場は続落。ス トックス欧州600指数は6週間ぶり大幅安となった。この日の欧州連 合(EU)首脳会議で域内債務危機への解決策は示されないとの懸念 から、ポルトガル債が急落したことを嫌気した。

BNPパリバを中心にフランスの銀行が大幅安。サルコジ大統領 が同国単独で8月から金融取引税を導入する計画を明らかにしたこと が売り材料。オランダ家電メーカー、ロイヤル・フィリップス・エレ クトロニクスも安い。同社がこの日発表した2011年10-12月(第 4四半期)決算は損益が赤字となり、純損失額は市場予想よりも大き かった。ドイツの建設会社ホッホティーフは5.8%の値下がり。11 年通期の赤字が従来予想よりも悪化したもようであることを明らかに した。

ストックス欧州600指数は前週末比1.1%安の252.52で終了。 昨年10月14日以来の大幅下落となった。指数は昨年9月22日の安 値からは18%回復。米経済回復の兆しやユーロ圏の債務危機封じ込め への期待が支えだった。

野村ホールディングスの世界株ストラテジスト、イアン・スコッ ト氏(ロンドン在勤)は「欧州の2012年経済成長見通しは芳しくな く、1株当たり利益の伸びをめぐる大方の見通しも下向きに調整され る必要があるだろう」と指摘した。ただし、「政府や中央銀行がソブ リン債スプレッドを安定させ、ソブリン債デフォルト(債務不履行) という差し迫ったテールリスクを軽減できるなら、ユーロ圏のリセッ ション(景気後退)や他地域の非常に緩慢な成長だけでは相場を押し 下げるのには十分ではないだろう」とも付け加えた。

この日の西欧市場では、ギリシャとアイスランドを除く16カ国 で主要株価指数が下落。ブリュッセルでは今年初のEUサミットが開 催された。ドイツ主導の財政赤字抑制に向けた条約取りまとめと 5000億ユーロ(約50兆円)規模の恒久的救済基金の前倒し発足の 正式合意を目指すが、ギリシャ債務減免協議が完了せず、危機収束へ の取り組みが遅れる可能性がある。

ポルトガルの10年物国債の利回りはこの日、217ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01%)上昇して過去最高の17.39%を付け たほか、同国債の保証料率も過去最高を記録。デフォルトの発生確率 は71%となった。

BNPパリバは7.1%下げて32.18ユーロで終了。フィリップ スは2.2%安の15.24ユーロ。ホッホティーフの終値は48.07ユ ーロ。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE