日本株は3日続落へ、自動車など景気敏感業種売り-米成長率に失望

東京株式相場は3日続落する見通 し。テクニカル指標から見た相場の過熱感が警戒される中、米国の国 内総生産(GDP)成長率が市場予想を下回ったことが市場参加者の 失望を誘い、自動車や機械など輸出関連株の一角、海運や非鉄金属な ど景気敏感業種を中心に売りが広がりそうだ。

マネックス証券の金山敏之シニア・マーケット・アナリストは、 「日米ともにやや市場に過熱感があり、小さなマイナス材料で利益確 定売りが出やすい」と指摘。これまでのところ、企業決算もマーケッ トの追い風にはなっておらず、「為替の円高基調もあり、売りが先行し やすい環境」と見ている。

米シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物3月物(円建て)の 27日清算値は8825円と、大阪証券取引所の通常取引終値8830円比で 5円安。同日の日経平均株価終値は8841円22銭だった。

米商務省が27日に発表した昨年10-12月期(第4四半期)のG DP速報値は、年率で前期比2.8%増だった。ブルームバーグがまと めたエコノミスト予想の中央値3%増を下回った。また、第4四半期 は在庫投資が最大の押し上げ要因になっており、GDPから在庫を控 除した実質最終需要は前期の3.2%増から0.8%増へと大幅減速した。

欧州では、格付け会社フィッチ・レーティングスが27日、イタリ アの格付けを2段階引き下げた。同国の借り入れコストの急上昇によ る影響が格下げ要因で、引き下げは昨年10月7日以来で2度目。また フィッチは、ベルギーとキプロス、スペイン、スロベニアの格付けも 引き下げた。

米国のGDP成長率が市場予想を下回ったことなどから、27日の 欧米株市場はやや軟調な動き。ストックス欧州600指数は前日比2.5 ポイント(1%)安の255.40と反落、米S&P500種指数は同2.1ポ イント(0.2%)安の1316.33と続落した。日本時間30日朝の外国為 替市場では、ドル・円相場が1ドル=76円台後半と、前週末に比べや や円高圏で推移している。

また、東証1部の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の百分比を示 す騰落レシオ(25日平均)は、27日に124%と相場の過熱を示すとさ れる120%を超えている。米経済指標の内容にやや失望感が広がる中、 テクニカル指標面から見た過熱感もあり、きょうの日本株市場では東 証1部33業種の過去1カ月の上昇率で上位にあった証券や自動車、非 鉄金属などを中心に当面の損益を確定する売りが先行するとみられる。

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