今週の米指標:1月の非農業部門雇用者、前月比15万人増か

米国の1月の雇用者数は増加が 見込まれている。欧州経済低迷の影響を米経済が乗り越えるとの信頼 感が企業の間で高まりつつあることが示されると、エコノミストはみ ている。

米労働省が2月3日発表する1月の雇用統計で、非農業部門雇用 者数はブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト68人の予 想中央値で前月比15万人増の見込み。昨年12月は同20万人増だっ た。失業率は約3年ぶり低水準である8.5%と、前月から横ばいが予 想されている。1年前は9.1%だった。

ノムラ・インターナショナル・セキュリティーズのシニアエコノ ミスト、エレン・ゼントナー氏(ニューヨーク在勤)は、「労働市場 の改善は2012年の景気回復の下支えに寄与するだろう」と述べた。

ブルームバーグの調査によると、1月の非農業部門雇用者数の予 想レンジは前月比10万人増-22万5000人増。エコノミストは、1 月の増加幅が前月を下回るのは、ユナイテッド・パーセル・サービス (UPS)やフェデックスなどの小荷物輸送会社が年末休暇に合わせ て採用していた臨時従業員約4万人との契約を今月 打ち切ったため だとしている。

民間部門の雇用者数は前月比16万8000人増の見通し。12月は 21万2000人増だった。予想通りなら、2カ月連続の増加幅としては 昨年3-4月以来の大きさとなる。製造業部門の雇用者数は1万1000 人増の見込み。12月は2万3000人増だった。

政府は1月雇用統計の発表時にベンチマーク(基準)改定を公表 する。労働省は昨年9月、11年3月まで1年間の雇用者数が19万 2000人上方修正されるとの暫定値を発表していた。

ISM、消費者信頼感

米供給管理協会(ISM)が2月1日発表する1月の製造業景況 指数は54.5と、昨年6月以来の高水準が見込まれている。昨年12月 は53.9だった。米商務省が3日発表する12月の製造業受注額は前月 比1.5%増の予想。前月は同1.8%増だった。

ISMが3日発表する1月の非製造業総合景況指数は53.2と、 昨年8月以来の高水準となる見込み。昨年12月は52.6だった。非製 造業は米経済の約9割を占める。ISM景況指数は50を上回ると活 動拡大を示す。

消費者信頼感も持ち直している。米民間調査機関コンファレン ス・ボードが1月31日に発表する1月の消費者信頼感指数は68.0と、 前月の64.5からの改善が見込まれている。予想通りとなれば、昨年 2月以来の高水準。

米商務省が30日発表する昨年12月の米個人消費支出(PCE) は3カ月連続で前月比0.1%増の見通し。個人所得は同0.4%増と、 11月の0.1%増から伸びが拡大するとみられている。

一方で住宅価格は下落傾向の継続が予想されている。全米20都 市を対象にしたスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)/ケー ス・シラー住宅価格指数は昨年11月、前年同月比3.3%低下したよ うだ。10月は同3.4%低下だった。発表は31日。

(米経済指標に関する最新情報は、こちらをご覧ください)

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