欧州委は金融取引税導入を推進へ-英首相は「狂気の沙汰」と批判

欧州連合(EU)の行政執行機関、 欧州委員会は、英国が反対姿勢を強めている金融取引税の導入に全力で 取り組む考えを示した。

欧州委のシェメタ委員(税制・関税同盟・会計検査・不正対策担当) は27日にブリュッセルでインタビューに応じ、「納税者には金融セク ターに対して国家財政への公正な貢献を求める正当な権限がある」と述 べ、「われわれはこの提案を推進し続ける。当局による影響評価を間違 って解釈する人々には反論していく」と語った。

同委は域内全体での金融取引税導入を提案しており、年間570億ユー ロ(約5兆7800億円)の税収を見込んでいる。提案書に添付した影響 評価書によると、導入計画は長期的には国内総生産(GDP)を0.5% 押し下げるという。

同税に反対論を唱える英国は、世界全体での導入がなければ効果がな いと主張している。キャメロン英首相は26日、スイスのダボスで開催 中の世界経済フォーラム(WEF)年次総会で、各国政府による経済再 生が難航する中で金融取引税を欧州全域で導入することを検討すること でさえ「狂気の沙汰」だと述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE