米国株(27日):下落、GDPの伸びが予想下回る-銀行は上昇

米株式相場は下落。S&P500種 株価指数は続落となった。第4四半期の米実質国内総生産(GDP) の伸びが市場予想を下回ったことが嫌気された。

フォード・モーターは、海外事業の不調で利益が市場予想に届か なかったことから下落。石油大手シェブロンも安い。同社の決算は2 年ぶりの大幅な減益となった。資産運用会社T・ロウ・プライス・グ ループも減益決算を受けて値下がりした。S&P500種の銀行株指数 は1.1%高。ギリシャが債務再編で合意に達するとの楽観的な見方が 強まったことが背景にある。

S&P500種株価指数は前日比0.2%安の1316.33。ただ週間で は上昇し、これで4週続伸となった。ダウ工業株30種平均はこの日

74.17ドル(0.6%)下落の12660.46ドル。

フェデレーテッド・インベスターズのファンドマネジャー、ロー レンス・クリアチュラ氏は電話インタビューで、「米国がくしゃみをす れば、世界が風邪を引く」とし、「米経済が健全なのは非常に重要だ。 主に懸念されているのはきょうのGDPではなく、次がどうなるかだ。 連邦公開市場委員会(FOMC)は、GDPの数字が弱く出るかもし れないと予想していたから今週政策手段を非常に明確に説明したのだ ろうか。そう問われれば、答えはイエスだ」と述べた。

米商務省が発表した第4四半期の実質GDP速報値は前期比

2.8%増となった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミス トの予想中央値は3%増。第3四半期は1.8%増だった。GDPから 在庫を控除した実質最終需要は0.8%増(前期は3.2%増)へと大幅 減速した。

「あと一歩」

S&P500種は一時上昇に転じる場面があった。オバマ政権によ る住宅ローン返済条件緩和プログラム(HAMP)の規定緩和の発表 や、ギリシャが債務再編で合意に達するとの楽観的な見方の強まりで 銀行株が上昇したことが背景にある。ギリシャのベニゼロス財務相は、 自発的な債務交換をめぐる政府と民間債権者との協議妥結まで「あと 一歩のところだ」と述べた。

セキュリティー・グローバル・インベスターズで240億ドルの 運用に携わるマーク・ブロンゾ氏(ニューヨーク州アービントン在勤) は「ギリシャに関して前向きなニュースが出る可能性があるため、週 末を控えて大きなショート(売り持ち)を避ける動きが見られる」と し、「信用という面でギリシャからポジティブなニュースが出れば、市 場の一段の安心感につながる。こうした状況は常に銀行にはプラスだ」 と続けた。

銀行株

24銘柄で構成するKBW銀行指数は0.7%高。ウェルズ・ファー ゴは1.9%高の29.60ドル。リージョンズ・ファイナンシャルは

2.7%上昇。

S&P500種の自動車・部品株指数は2.5%安と、業種別24指 数の中で最大の下げ。フォードは4.2%下落の12.21ドル。

シェブロンは2.5%安の103.96ドルで、値下がり率はダウ平均 で最大となった。

T・ロウ・プライスは2%安の59.82ドル。

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