「UBSを占拠せよ」グループが金融街ツアーや講義、現代の不法居座り

英国には昔から、他人の所有する土 地や建物に居座る「不法居住者(スクワッター)」の伝統がある。

1381年には農民が耕作されていない土地に座り込んだ。1946年には ホームレスの市民がロンドンの空き家や軍の施設を占拠した。今でも英 全国で2万人が不法居住者として暮らしていると政府は見積もってい る。

米国で「ウォール街を占拠せよ」として始まった運動は今、この英 国の伝統的慣行を洗練された21世紀の活動に進化させた。ブルームバー グ・ビジネスウィーク(1月30日号)が報じた。1月25日に退去させら れるまで2カ月余り、スイスの銀行UBSのロンドン本拠地向かいの空 きビルを占拠していた「ロンドンを占拠せよ」運動の1グループは 「UBSはわれわれに借りがある」「思想を追い出すことはできない ぞ」などの横断幕を掲げ、UBSが所有者であるこのビルに住み、仕事 をしていた。

30人ほどのグループが昨年11月18日に占拠するまで、UBSはこの ビルを改装するつもりだったと、「UBSを占拠せよ」運動を名乗るグ ループの調整役ピート・フェニックス氏は述べた。不法居住者の数は以 来、最大で60人まで増えたという。

彼らはその間、グループディスカッションをするほか、金融リテラ シー(金融に関する知識)を講義。1月7日の授業は「金融犯罪の捜査 方法」についてだった。ロンドンの新金融街、カナリーワーフのツアー も実施。高層ビルが立ち並び、近未来都市の様相を呈する街はロンドン で最も荒廃した地域にあると案内人は説明した。

「ロンドンを占拠せよ」グループはブルームバーグのロンドン本部 のあるフィンズベリー広場には依然居座っている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE