ドコモ:通信網改善に4年で500億円追加投資、スマホ拡大の障害で

国内携帯電話首位NTTドコモは、 データ通信収入が多いスマートフォン(多機能携帯電話)販売拡大の 副産物として障害が多発したことを受け、今期(2012年3月期)から計 4年間で総額500億円程度の追加投資を行う。山田隆持社長が27日の 記者会見で明らかにした。

ドコモについては、25日に都内で最大252万人に影響する障害が発 生。データ流通量増大に対応して設備を更新した際のトラブルが発端だ った。昨年12月にはメールサービスでも不具合が発生。総務省は今期で 計5件の重い障害が起きた、として26日、行政指導を実施した。

同社は27日に、引責として山田社長ら取締役6人の役員報酬を3カ 月間、最大20%カットし、設備増強のため4年間で計1640億円の投資を 実施すると発表。しかし、この大部分は今期1年分の既存の設備投資計 画7280億円と重複している。同社では追加投資により、スマートフォン 5000万台が普及しても耐えうる通信網を構築する計画。

日本のスマートフォン市場では、国内通信3位ソフトバンクに続き 昨秋に同2位KDDIも米アップルの端末「iPhone(アイフォー ン)」販売に参入。ドコモは米グーグルの基本ソフト 「アンドロイド」 搭載端末で対抗している。

ドコモは他社に先駆けて2010年12月に高速の3.9世代携帯サービ スを開始し、昨年11月に同社スマートフォンに対応させた。これを受け て昨年末の3.9世代契約は、同9月末の約3倍に当たる114万件に急 増。山田氏は会見で、3月末には「200万程度を目指せる」と語った。

同日に発表した決算で、ドコモは今期の純利益予想を従来比400億 円減らし4740億円とした。法人税率変更に伴う繰延税金資産の取り崩し が主因。営業利益予想は8700億円に据え置いた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE