【個別銘柄】業績悪化で任天堂やNEC、新日鉄安い、資源終日堅調

きょうの日本株市場で、株価変動 材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

任天堂(7974):前日比4.1%安の1万310円。一時9910円と2004 年4月以来、1万円の大台を割り込んだ。対ユーロでの円高や携帯ゲ ーム機「3DS」の販売伸び悩みなどで、12年3月期の連結業績予想 を26日に下方修正し、営業損益は10億円の黒字から450億円の赤字 に陥る見込み。営業段階では初の赤字。大和証券キャピタル・マーケ ッツでは、想定以上の業績悪化スピードで、ネガティブサプライズだ と指摘。期末の1株当たり予想ネットキャッシュから、当面の株価下 値めどは8600円程度と試算した。同社製品に関与するミツミ電機 (6767)、ホシデン(6804)、メガチップス(6875)も連想売りで安い。

NEC(6701):7.1%安の156円。本業悪化や事業構造改革費用 の計上から、12年3月期の連結最終損益予想を150億円の黒字から 1000億円の赤字へ下方修正すると26日に発表。大和証券キャピタル・ マーケッツでは、業績予想の下方修正と構造改革案は全般的にネガテ ィブとした上で、核となる成長事業が具体的に見えない中での構造改 革で、12年度以降に追加費用を計上して縮小均衡のスパイラルに陥る 可能性も否定できない、とした。

新日本製鉄(5401):3.5%安の194円。生産出荷量の減少や市況 低迷、有価証券評価損による特別損失の計上、税制改正の影響による 繰延税金資産の取り崩しなどを理由に、12年3月期の連結純利益予想 を従来の850億円からゼロに下方修正する、ときょう午後1時30分に 発表。収益環境の厳しさを懸念する売りで、午後に下げを広げた。業 界他社にも売りが出て、東証1部33業種で鉄鋼は下落率2位。

エルピーダメモリ(6665):7.1%安の338円。パソコン販売の不 振で半導体需要が落ち込み、11年4-12月期の連結営業損益は前年同 期の410億円の黒字から900億円の赤字になったもようで、12年3月 通期でも1000億円程度の赤字が避けられない見通しと27日付の日本 経済新聞朝刊が報道。厳しい収益環境を警戒する売りに押された。

第一三共(4568):2.3%安の1422円。同社傘下のインドの製薬会 社、ランバクシー・ラボラトリーズの株価が27日の取引で一時6.8% 安と急落し、保有株式への悪影響が懸念された。米司法省はメリーラ ンド州連邦地裁に提出したランバクシーとの和解案書類で、ランバク シーが違法な不純物の混ざった安全でない可能性のある医薬品を製造 した、と指摘。今後の和解協議の行方、業績への影響を懸念する売り がランバクシー、第一三共双方に出た。

資源関連株:三井物産(8031)が2.1%高の1299円、三菱商事(8058) が2.3%高、国際石油開発帝石(1605)が2.9%高など。東証1部33 業種の上昇率1位は鉱業で、卸売業、石油・石炭製品も上位だった。 米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を少なくとも2014年遅く まで低水準に維持するとの姿勢や米耐久財受注の増加が好感され、26 日のニューヨーク原油先物は前日比0.3%高の1バレル=99.70ドル と、終値で19日以来の高値。金や銅先物も続伸しており、市況高によ る業績貢献が見込まれた。中国の金融緩和期待も株価の押し上げ要因。

コマツ(6301):1.5%高の2098円。建設機器メーカー最大手、米 キャタピラーの11年10-12月(第4四半期)決算は、利益がアナリ スト予想を上回った。ショベルやトラック需要の拡大が背景で、12年 通期の利益見通しも市場予想を上回る。ゴールドマン・サックス証券 では、同社の強気の需要見通しは日本の建機株にもポジティブとし、 日本の建機株にも短期的に安心材料となる可能性が高いとした。

タムロン(7740):3.6%高の2009円。需要拡大に対応するため、 ベトナムで子会社を設立すると26日の取引時間中に発表。初年度10 億円を投資し、生産体制を強化することを明らかにした。ゴールドマ ン・サックス証券では、新工場建設は高い潜在成長力を裏付ける前向 きな動きだとし、26日で投資判断の「買い」を強調。アナリストによ る評価が好感された。

ゴールドクレスト(8871):7.4%安の1305円。11年4-12月期 の連結営業利益は前年同期比22%増の35億円だった。SMBC日興 証券では通期販売計画戸数に対するマンション契約進ちょく率は9割 半ばと会社計画線で推移しているとみられるが、期中契約の積み上げ ペースは鈍化傾向とし、その点ではややネガティブと分析した。

保険株:T&Dホールディングス(8795)が3.9%安の770円、 ソニーフィナンシャルホールディングス(8729)が2.5%安など生保 事業を手掛ける企業の一角が軟調。ゴールドマン・サックス証券では、 保険セクターの12年展望と第3四半期決算プレビューで、生保各社は 前年比での業績低迷が予想される上、マクロ環境の不透明さ継続など から、ベータ値以上の株価上昇は期待薄との見解を示した。

堀場製作所(6856):3.9%高の2470円。自動車システム機器の好 調、煙道排ガス分析装置や環境放射線測定器などプロセスシステム機 器の売り上げも想定を上回ったことで、11年12月期の連結営業利益 は前期比21%増の149億円と、従来計画の135億円を上回ったもよう と26日に発表。野村証券では、利益上振れはポジティブサプライズだ と評価した。1株当たり21円を計画していた期末配当も31円に増配 する方針で、業況堅調と株主還元姿勢が好感された。

北海道電力(9509):1.7%安の1127円。泊発電所の安全性に関す る総合評価への対応など停止日数増加による原子力発電量の減少、本 州方面への電力融通実施による燃料費増加などの負担で、11年4-12 月期の連結営業利益は前年同期比86%減の46億円だった、と26日に 発表。採算性の悪化を嫌気する売りが先行した。

パナソニック(6752):2.3%安の635円。メリルリンチ日本証券 では、環境悪化によるディスプレイ事業のさらなる苦戦、同事業にお ける対応策が受け身であるためさらに損失が拡大、などの理由から投 資判断を「買い」から「中立」へ引き下げた。

佐世保重工業(7007):2.2%高の142円。受注高は新造船の船価 低迷、円高の影響などで減っているが、高船価の新造船が売り上げに 計上された増収効果で11年4-12月期の連結営業利益は前年同期比 22%増の65億円だった、と26日に発表。すでに12年3月通期予想の 48億円を上回り、今後の上方修正を見込む買いが入った。

トッパンフォームズ(7862):4.3%高の612円。バリアブル印刷 物市場の開拓、販促用ダイレクトメールの回復などで、12年3月期の 連結営業利益予想を従来の95億円から103億円に上方修正するときょ う午前の取引終了後に発表。前期との比較ではほぼ変わらずとなり、 収益改善を好感する買いが午後の取引で膨らんだ。

ソネットエンタテインメント(3789):6.1%高の29万2500円。 目標配当性向を連結純利益の20-30%としている点を踏まえ、12年3 月期末の配当予想をこれまでの1株当たり1800円から3000円に増配 すると26日に発表。年間では3600円から4800円に増える見通しで、 株主還元姿勢が評価された。

トリドール(3397):5.6%高の774円。主力のセルフうどん専門 店「丸亀製麺」の新規出店効果、フェア開催による既存店堅調などで 11年4-12月期の連結純利益は前年同期比6割増の24億円程度と、 同期としての過去最高を更新したもようと27日付の日経新聞朝刊が 報道。好業績期待の買いが膨らんだ。

クスリのアオキ(3398):4.4%高の1507円。1月度月次の既存店 売上高は、ドラッグ店舗と調剤薬局の合計で前年同月比18.6%増だっ たと26日に発表。前の月の11.8%増から伸び率が拡大しており、足 元の好業況が評価された。

電気興業(6706):7.5%高の371円。先に決めた厚生年金基金の 代行部分(将来分)の国への返上に関し、厚生労働大臣に将来期間の 代行部分にかかる支給義務免除の認可申請を行った、と26日に発表。 認可を受け返上を実施した場合、退職給付債務の消滅額は連結ベース で約25億円を見込み、12年3月期中に一括処理する予定としており、 今後の特別利益の計上、将来的な負担軽減を見込む買いが入った。

サイバーエージェント(4751):5.4%安の22万2900円。11年10 -12月期(第1四半期)の連結営業利益は前年同期比38%増の49億 円だったと26日に発表。クレディ・スイス証券では、安心感のある決 算としながらも、現株価にはアメーバの一定成長は織り込まれつつあ り、一段の株価上昇にはアメーバの課金伸び率の切り上げや次のメデ ィア・アプリ創出が必要不可欠との見解を示した。

スカイマーク(9204):9.9%安の775円。一時762円と52週安値 を付けた。機材導入による運航体制強化から、11年4-12月期の営業 利益は前年同期比39%増の121億円だったと26日に発表。大和証券 キャピタル・マーケッツでは、おおむね順調な決算と評価しつつ、一 部の新規開設路線や長距離路線の旅客取り込みでやや苦労したとみら れ、10-12月期の営業増益率5.2%は若干物足りない印象と指摘した。

明星電気(6709):9.4%安の87円。環境計測分野を中心とした増 収効果で、11年4-12月期の連結営業利益は前年同期比4.4%増の2 億5900万円だった、と26日に発表。官公庁向け比率の高さから第4 四半期に業績は偏るが、前期比8割増の14億4000万円で据え置いた 12年3月通期計画に対する進ちょく率は18%にとどまり、先行き不透 明感が広がった。

ナノキャリア(4571):7.3%安の3万3050円。第三者割当で転換 社債型新株予約権付社債(CB)などを発行、総額37億円を調達する と26日に発表。潜在的な1株価値の希薄化や将来の売り圧力増加を懸 念する売りが広がった。

ニフティ(3828):5.3%高の9万4000円。主力のISP事業では 減収要因をネットワーク利用料、コールセンターなど運用コスト削減 で吸収、増益を確保したほか、Webサービス事業では好採算の「ニフ ティクラウド」が伸び、11年4-12月期の連結営業利益は前年同期比 35%増の41億円だった、と26日に発表。前期比34%増の50億円を 見込む12年3月通期計画に対する進ちょく率は82%に達し、足元の 業績堅調を評価する買いが先行した。

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