欧州は「長期化するリセッション」入り、失業対策が焦点-ローチ氏

ユーロ圏は「かなり長期化するリ セッション(景気後退)」に入っており、欧州首脳は失業率上昇との闘 いに焦点を移すことになる-。モルガン・スタンレー・アジアの非常勤 会長、スティーブン・ローチ氏はこうみている。

同氏は26日、スイスのダボスでブルームバーグテレビジョンとの インタビューに応じ、「危機への対応は全く無理からぬことだが、欧州 ではリセッションとの闘いに議論が移ると思う」と述べ、「欧州は今リ セッションに陥っている。かなり長期化するリセッションとなる公算が 大きく、今後数年の回復は非常に限定的だろう」と指摘した。

ギリシャのデフォルト(債務不履行)回避を目指した債務スワッ プ協議が再開する中、拡大する救済規模をめぐり各国間の綱引きが続い ている。

ローチ氏は、「債券市場を支え市場への流動性を供給するための こうしたあらゆる特別な措置に取り組んでいるものの、リセッションと 失業率上昇はより深刻になり、欧州当局が闘うべき一段と大きな問題と なる」と語った上で、「欧州当局は今それについて話し合いすらしてい ように見える」と付け加えた。

緊縮財政連合

HSBCホールディングスの首席グローバルエコノミスト、ステ ィーブン・キング氏は、ドイツが主導している欧州の緊縮策が域内の景 気回復の芽を摘む恐れがあるとの見方を示した。

キング氏は、メルケル独首相が進めているのは「緊縮財政連合を つくることであり、緊縮財政連合はスペインやイタリアなどの成長を実 質的に押し下げるだろう」と述べ、「いずれはドイツにとっても悪影響 を与える」と分析。ユーロ圏は財政連合を必要としている可能性がある が、「ある程度の成長も必要で、そうした景気問題への一定の取り組み がなければならない」と続けた。

ローチ氏は、ユーロ圏の債務危機は終わっておらず、先進国の政 策当局には財政危機への対応で限られた選択肢しかないと語った。

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