ブラジル中銀:政策金利は1桁台に低下の公算大-景気重視を示唆

ブラジル中央銀行は同国の政策金利 が10%を下回る可能性は「高い」との見通しを明らかにし、景気重視姿 勢の維持を示唆した。ただ同国では、過去最低水準の失業率が物価上昇 圧力につながりつつある。

26日に公表された17、18両日開催の中銀金融政策委員会の議事録 で、トンビニ総裁率いる同委員会はブラジル経済には大幅な構造変化が 見られていることから、借り入れコストの引き下げ継続が可能になると 指摘している。

ブラジル経済が昨年7-12月(下期)に予想を上回る減速を示した ことに加え、欧州債務危機で解決策が見いだせずにいることを受け、ブ ラジル中銀は「政策金利が1桁台に向かうとの見通しが実現する可能性 は高い」と説明。同中銀の金融政策委員会は先週、全会一致で政策金利 を10.5%に引き下げた。ブルームバーグがまとめた67人のアナリスト調 査でも全員が同利下げを予想していた。

議事録発表を受けて市場では、景気回復とインフレ加速、世界経済 見通し改善の兆しを背景にブラジル中銀による金融緩和サイクルは近々 終了するとの観測が大きく後退。金利先物相場は上昇(金利は低下)し た。2013年1月物利回りは18ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)低下の9.66%。これは昨年10月以来の大幅低下。

インフレ見通しで対立

エスピリト・サント・インベストメント・バンク(サンパウロ)の シニアエコノミスト、フラビオ・セラノ氏は「最近の国内外の動向を受 けて市場は政策金利の引き下げは10%止まりと予想していた」とした上 で、「もちろん、われわれはこうした予想を下方修正することになる」 と語った。

ブラジルのマンテガ財務相はこの日、現在の財政政策を維持してい く姿勢を表明し、政策金利の1桁台への低下を促す上で十分との認識を 示した。また、インフレ率は政府目標の4.5%に収束するとの見方を明 らかにした。ただアナリストらは、追加利下げの明白な示唆に加え、失 業率が過去最低水準にあることから、こうした見方には懐疑的だ。

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