ウニクレディト増資で欧州最大のリターン享受-株価67%高に急回復

イタリアの銀行ウニクレディトに よる75億ユーロ(約7600億円)規模の株主割当増資計画に応じて同 行の株式と新株購入権を取得した投資家が、高水準のリターンを享受 している。その水準は欧州の大手50社の株式で最大だ。

ウニクレディトの株価は今月10日以降、67%上昇。ユーロ・スト ックス50指数の構成銘柄中で最大の値上がりとなっている。新株購入 権は20日までの10営業日で2倍に上昇。ブルームバーグが継続調査 している時価総額5億ユーロ以上の欧州の証券1160種の平均値上が り率は5.5%にとどまっている。

ブルームバーグの試算によれば、新株購入権の取引初日(9日) 終了時に同権利を取得した投資家が、26日の終値で権利行使して株式 を購入した場合、そのリターンは75%に達した可能性がある。ウニク レディトは27日のミラノ市場での取引終了後にも、今回の増資の暫定 結果を発表する予定。

約1000億ドル(約7兆7400億円)の運用資産を持つクラリデン・ ロイ(チューリヒ)のファンドマネジャー、マティアス・ファンクハ ウザー氏は、「今回は絶好の機会。一部の投資家はそう捉えた」と指 摘。「ウニクレディトにとってはジェットコースターのようだったが、 良い結果で終わりそうだ」と話した。

ウニクレディト株のバリュエーション(株価評価)は今月、一時 23年ぶりの低水準に落ち込んだ。しかし、フェデリコ・ギッツォーニ 最高経営責任者(CEO、56)は、その水準が同行の潜在価値を反映 したものでないことを投資家が認識することに賭けた。欧州中央銀行 (ECB)が先月、過去最大規模の流動性供給を実施したことを背景 に、投資家の信頼感は改善している。

ウニクレディトの新株購入権は取引初日の9日、前週末の気配値 から65%下落したが、取引最終日の20日には477%上昇で終了。株価 も同様のV字回復を果たし、26日には3.82ユーロと、10日以降67% 値上がりしている。

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