NY外為(27日):ユーロ上昇、ギリシャ債務交渉妥結に期待

ニューヨーク外国為替市場では、 ユーロが対ドルで5日続伸。過去3カ月で最長の連続高となった。欧 州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会のレーン委員(経 済・通貨担当)がギリシャ政府と債権者との合意は近いと発言したこ とが手掛かり。

1月の米消費者マインド指数がほぼ1年ぶりの水準に戻ったこと もユーロの買いにつながった。イタリア証券入札で借り入れコストが 低下したこともユーロの支えになった。域内銀行のてこ入れを通じて 債務危機の波及阻止を図る欧州中央銀行(ECB)の取り組みが奏功 した。ドル指数は週間ベースで2週連続の低下。米連邦公開市場委員 会(FOMC)が政策金利を少なくとも2014年遅くまで低水準で 維持する意向を示したことが影響した。

シュナイダー・フォーリン・エクスチェンジの市場分析責任者、 スティーブン・ガロ氏(ロンドン在勤)は「ギリシャが次回融資を受 けられるかどうか、同国がユーロに残れるかどうかが次の焦点になる」 と指摘。「市場はFOMCの姿勢が非常に慎重であると感じており、 米国発表の経済統計はすべて詳細に吟味しているため、相場が明確に 反応している」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで前日比

0.9%高の1ユーロ=1.3220ドル。先月13日以来の高値を付け た。円は対ドルで1%高の1ドル=76円70銭。円は対ユーロで

0.1%高の1ユーロ=101円39銭。

フィッチが格下げ

格付け会社フィッチ・レーティングスがイタリアやスペインなど ユーロ圏5カ国の信用格付けを引き下げた後もユーロは堅調を維持し た。フィッチは同5カ国について、域内債務危機の中にあって資金 調達面での柔軟性に欠けていると指摘した。

米商品先物取引委員会(CFTC)によると、1月24日までの 1週間で、ユーロの対ドルでの下落を見込んだネットショート(売り 越し)は17万1347枚と、5週連続で過去最高を更新した。

第4四半期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み、年率)速 報値が前期比2.8%増と、前四半期の1.8%増から加速すると、ドル は強含む場面もあった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノ ミストの予想中央値は3%増。1月のロイター・ミシガン大学消費者 マインド指数(確定値)を受けて再び軟化した。同指数は75.0と、 前月の69.9から上昇した。

ドルは週間では主要16通貨に対して全面安となった。FOMC の緩和姿勢を受けて、高利回り通貨への買いが活発になった。主要6 通貨に対するドル指数はこの日0.7%下げて78.836と3日連続で 低下し、先月12日以来の低水準となった。

「円は堅調が続く」

円はこの日、主要通貨に対して全面高。オーストラリア・ドルに 対しては0.7%、対ニュージーランド・ドルでは0.6%それぞれ上 昇。テクニカル指標では円の下げが行き過ぎだったことが示唆されて いる。

みずほフィナンシャル・グループの米通貨セールス担当責任者、 ファビアン・エリアソン氏(ニューヨーク在勤)は「市場を動かして いる主な材料は引き続きギリシャ情勢への期待だ」と指摘。「週末に どんなニュースが出てくるか分からないため、リスク資産の持ち高を あまり抱えていたくない。そのため、円は堅調な地合いが続くだろう」 と述べた。

イタリアが実施した6カ月物証券入札の平均落札利回りは

1.969%と昨年12月28日の入札時の3.251%に比べ低下した。 ECBが先月21日に実施した3年物オペでは、域内金融機関が計 4890億ユーロを応札した。

欧州委員会のレーン委員はこの日、スイスのダボスで開かれてい る世界経済フォーラム(WEF)年次総会でギリシャの債務交渉につ いて「今後の3日間は決定的に重要だ」とし、月内の合意に極めて近 いと発言した。

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