米国株:反落、新築住宅販売の予想外の減少を嫌気-銀行が安い

米株式相場は反落。ダウ工業株 30種平均は一時2008年以来の高値に向けて上げていたが、下げに 転じた。新築住宅販売の予想外の減少が嫌気されたほか、銀行株の下 落も響いた。

S&P500種株価指数の業種別24指数では、銀行株指数が最大 の値下がり。米連邦公開市場委員会(FOMC)の低金利維持の方針 を受け、銀行の利益拡大が困難になるとの懸念が広がった。ウェルズ・ ファーゴやフィフス・サード・バンコープが安い。パルト・グループ やレナーなど住宅建設株も下落した。米電話最大手のAT&Tは、通 期の利益見通しがアナリスト予想を下回ったことから売られた。

S&P500種株価指数は前日比0.6%安の1318.43。一時は

0.6%高となる場面もあった。ダウ工業株30種平均は22.33ドル (0.2%)下げて12734.63ドル。

キーコープ(クリーブランド)のプライベートバンキング部 門チーフ投資ストラテジスト、ブルース・マケイン氏は電話インタビ ューで、「若干冷や水を浴びせられた感じだ」とした上で、「これま で相場が大きく上昇し、景気に対する楽観的な見方が強まっているた め、むしろ危険な領域にあると言える。問題が全て解決したと考える のは時期尚早だ」と続けた。

S&P500種は今月に入り4.8%上昇。このままいけば、1月と しては6.1%上げた1997年以来の大幅高となる。同指数は昨年10- 12月(第4四半期)に11%高と、第4四半期としては03年以降で最 大の上げとなった。

経済指標

昨年12月の米新築一戸建て住宅販売は市場予想に反し、4カ月ぶ りに減少。通年では現行統計の集計が始まった1963年以降で最低水 準に落ち込んだ。この発表後、S&P500種は下げに転じた。先週の 週間失業保険申請件数は前週比で増加。ホリデーシーズン前後に見ら れる季節的な変動の大きさが反映された。また12月の米耐久財受注額 は予想以上に拡大した。

主要株価指数は前日上昇。FOMCが政策金利を少なくとも14年 遅くまで異例な低水準で維持する方針を示したほか、バーナンキ米連 邦準備制度理事会(FRB)議長が、債券購入の可能性を排除しなか ったことが手掛かり。企業決算では、ブルームバーグのデータによる とS&P500種の構成企業で9日以降に決算を発表した146社のうち、 100社で1株利益が市場予想を上回った。

S&P500種の銀行株指数は3.3%安。ウェルズ・ファーゴは

3.8%下落の29.05ドル。フィフス・サード・バンコープは3%下げ て13.08ドル。

FOMCの低金利政策

銀行は純金利マージンの水準を下支えするのに十分な融資供与や 高利回り証券投資が思うように進んでおらず、今回のFOMC決定は 銀行の利益を損なう恐れがある。

RBCグローバル・アセット・マネジメントの米株トレーディン グ責任者、ライアン・ラーソン氏(シカゴ在勤)は電話インタビュー で、「FOMCの声明自体は、おおむね緩和的な政策を続けるという方 針をあらためて表明したという意味で、市場にとっては好ましい内容 だった」とした上で、「銀行業界の環境や金利と直接関係する企業につ いて考えた場合、一部企業では金利が上昇し始めるまでは利益が抑え られる可能性が高い」と付け加えた。

S&P500種の住宅建設株指数は3.4%安。パルト・グループは

2.4%安の7.80ドル。レナーは2.9%下落の22.13ドル。

AT&Tは2.5%安の29.45ドルだった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE