NY外為:ドルが下落-FOMCの緩和策長期化を引き続き嫌気

ニューヨーク外国為替市場では、 ドルが主要16通貨全てに対して下落した。米連邦公開市場委員会 (FOMC)が前日、超低金利の継続期間を延長する方針を示したこ とを受け、高利回り資産を求める動きが強まった。

ドルはユーロに対して5週間ぶり安値に下落する場面があった。 前日のFOMC会合後の声明は政策金利を低水準で維持する期間を 従来の「少なくとも2013年半ば」から「少なくとも2014年遅く」 へ延長した。

カナダ・ドルは米ドルに対して11月以来初めてパリティ(等価 水準)に上昇。主要通貨の中ではブラジル・レアルが米ドルに対して 最も上昇率が大きい。ブラジルの失業率が過去最低に下がったこと が手掛かり。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの為替ストラテジスト、マー ク・マコーミック氏(ニューヨーク在勤)は「前日のFOMC声明が 市場を驚かせたのは確かだ。金融当局が一段の緩和策を実施すること が可能であれば、リスク意欲の回復は勢いを増す」と指摘した。

ニューヨーク時間午後3時46分現在、ドルはユーロに対して前 日比ほぼ変わらずの1ユーロ=1.3106ドル。一時1.3184ドルと、 昨年12月21日以来の安値に下げた。

ゲイン・キャピタル・グループのシニア為替ストラテジスト、エ リック・ビロリア氏(ニューヨーク在勤)は「FOMC声明を受けて ドル売りが膨らみ、ユーロはかなり上昇した」と指摘。「テクニカル では抵抗線にぶつかり55日移動平均線を下回る水準に下げた。この 日の高値のちょうど上に上値抵抗線が走っている」と解説した。

レアルが高い

この日のドルは円に対して前日比0.4%安の1ドル=77円46 銭。ユーロは対円で0.4%下げて1ユーロ=101円52銭。一時は12 月 23日以来の高値に上昇する場面も見られた。

JPモルガン・チェースによると、主要7カ国(G7)通貨の3 カ月物オプションのインプライド・ボラティリティ(IV、予想変動 率)指数は10.21%に低下。前日は一時10.78%まで上昇していた。 同指数の数値が下がると、金利の高い通貨の投資妙味が増す。

ブラジル・レアルはドルに対して0.7%高の1ドル=1.7491レ アル。一時1.7320レアルと、約2カ月ぶり高値を付ける場面もあっ た。ブラジルの失業率が12月に過去最低の4.7%に低下したことを 受け、レアルが買いを集めた。市場予想は4.9%への低下だった。ブ ラジルの政策金利は10.5%。

追加緩和を懸念

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)の ドル・インデックスは6週間ぶり低水準に下げた。米金融当局が再び 資産購入を実施すればドルの底割れを招く恐れがあるとの観測が背 景。同インデックスは2日連続で低下し、この日は0.1%下げて

79.418だった。

ドイツ銀行のG10為替ストラテジー世界責任者、アラン・ラス キン氏(ニューヨーク在勤)は「追加の量的緩和策に踏み切るにはハ ードルが高すぎるという声が多く聞かれていたが、昨日のコメントで はバランスシートを活用した成長支援についてハードルが高いとは 特に示唆されなかった」と指摘した。

カナダ・ドルは米ドルに対して0.3%高の1米ドル=1.0017加 ドル。一時0.9982加ドルと、11月1日以来の高値に上昇する場面 も見られた。

-- With assistance from Monami Yui in Tokyo and David Goodman in London. Editors: Paul Cox, Greg Storey

参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: ニューヨーク 小林 恭子 Kyoko Kobayashi +1-212-617-5230 kkobayashi39@bloomberg.net Editor: Shigeru Chiba,Tsuneo Yamahiro 記事に関する記者への問い合わせ先: Allison Bennett in New York at +1-212-617-6892 or abennett23@bloomberg.net; 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Dave Liedtka at +1-212-617-8988 or dliedtka@bloomberg.net

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