1月26日の欧州マーケットサマリー:ストックス600強気相場入り

欧州の為替・株式・債券・商品相 場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3149 1.3106 ドル/円 77.48 77.78 ユーロ/円 101.88 101.94

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 257.86 +2.91 +1.1% 英FT100 5,795.20 +72.20 +1.3% 独DAX 6,539.85 +118.00 +1.8% 仏CAC40 3,363.23 +50.75 +1.5%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 .18% -.02 独国債10年物 1.87% -.07 英国債10年物 2.09% -.07

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,727.00 +77.00 +4.46% 原油 北海ブレント 111.14 +1.33 +1.21%

◎欧州株式市場

26日の欧州株式相場は反発。ストックス欧州600指数は昨年9 月の安値から20%回復し、強気相場入りした。米連邦公開市場委員会 (FOMC)が政策金利を「少なくとも2014年遅くまで」異例な低 水準で維持する意向を示したことと、ギリシャ債務減免交渉で民間投 資家が新たな案を提示するとの報道が手掛かり。

BHPビリトンやリオ・ティントを中心に鉱山株が高い。携帯電 話メーカー、フィンランドのノキアも値上がりした。2011年10- 12月(第4四半期)のスマートフォンの販売台数が市場予想を上回 ったことが好感された。産金会社ペトロパブロフスクはロンドン市場 で11%上昇。昨年の金生産が24%増えたと発表した。

ストックス欧州600指数は前日比1.1%高の257.86で終了。 米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は前日、2日間の FOMC開催後、追加資産購入の可能性に言及した。指数は昨年9月 22日に付けた安値から20%上昇し、強気相場に入った。米経済回復 の兆しやユーロ圏の債務危機封じ込めへの期待が株価を支えた。

ノルデア銀行のシニアストラテジスト、ヘンリク・ドゥルセビエ リ氏(コペンハーゲン在勤)は「バーナンキ議長は景気回復が強くな らない限りは『全力で』支えると言っている」と語った。

この日の西欧市場では、全18カ国で主要株価指数が上昇。バー ナンキ議長はFOMC会合後の記者会見で、「雇用情勢がわれわれの 考える最大水準に向けて十分に改善しない場合や、インフレが責務と 一致する水準をさらに下回るような兆候を示せば、追加金融緩和を提 供する用意がある」と発言。債券購入は「明らかに机上にある選択肢 だ」と述べた。

一方、アテネでこの日再開されるギリシャの債務減免交渉では、 民間債権者側が同国債の交換後の表面利率を加重平均で3.75%とす る案を示すと、ギリシャ紙カティメリニが情報源を示さずに報じた。

ストックス欧州600指数を構成する業種別指数では、銅の値上 がりを受け鉱山株指数が上昇率トップ。世界最大手のBHPビリトン は3.3%上げて2199.5ペンス。同3位のリオ・ティントは4.9% 高の3893ペンス。

ノキアは2.7%高の4.17ユーロで終了。同社のスマートフォン 販売台数は1960万台と、アナリスト予想の1850万台を上回った。 ペトロパブロフスクの終値は772ペンス。

◎欧州債券市場

26日の欧州債市場ではイタリア国債が上昇。10年債利回りは一 時、7週間ぶりに6%を割り込んだ。同国がこの日実施したゼロクー ポン債とインフレ連動債の入札で、発行額が目標上限に達したことが 手掛かりとなった。

ドイツ国債は続伸。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB) が前日、連邦公開市場委員会(FOMC)終了後に追加の資産購入を 検討していることを明らかにし、他国も追随するとの見方が広がった。 ギリシャ2年債利回りは200%を突破。ギリシャの債務減免交渉で、 民間債権者らが既発債と交換する新発債の表面利率引き下げを受け入 れるとの観測が高まった。ドイツ債に対するイタリアとスペインの 10年債の利回り上乗せ幅(スプレッド)は縮小した。

ロイズ・バンク・コーポレート・マーケッツの金利ストラテジス ト、アレッサンドロ・メルクリ氏(ロンドン在勤)は「イタリア国債 のスプレッドは縮小している。入札は順調だった」と述べ、「イタリ アは注目の的から外れつつあるようで、アテネからのニュースを市場 は待っている」と続けた。「リスクが取れる環境下でもドイツ債の利 回りは低下している。FOMCの影響が残っている」とも語った。

ロンドン時間午後5時現在、イタリア10年債利回りは前日比 18ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の6.05%。 一時5.99%まで下げ、先月8日以来の低水準となった。同国債(表 面利率5%、2022年3月償還)価格はこの日、1.24上げ

92.775。同年限のドイツ国債に対するスプレッドは11bp縮小し 418bp。昨年11月9日には575bpまで拡大し、ユーロ導入以 後の最大を記録した。

ドイツ10年債利回りは前日比で7bp低下し1.88%。前日は 5bp下げていた。

ギリシャとの交渉で、民間債権者らは同国債の交換後の表面利率 を加重平均で3.75%とする案を示すと、同国紙カティメリニが情報 源を示さずに報じた。ギリシャ2年債は下落。価格は額面の

19.28%に落ちこみ、利回りは28.37ポイント上げ200.14%に 達した。

◎英国債市場

26日の英国債市場では10年債相場が続伸。利回りは一時、ほぼ 2週間ぶりの大幅低下となった。前日にバーナンキ米連邦準備制度理 事会(FRB)議長が資産購入を拡大する可能性を示唆したことを受 け、他の中央銀行も金利抑制を目指して追加策を講じるとの観測が高 まった。

この日発表された1月の英小売売上高指数が急速に悪化したこと も、10年債に買いが入るきっかけとなった。ギリシャの救済コスト 膨張への懸念が高まる中、ギリシャ国債の交換をめぐる交渉が再開さ れたことも支援要因となった。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの債券ストラテ ジスト、ジョン・レース氏(ロンドン在勤)は、「米金融当局が長期 にわたって低金利政策を継続するという現実が、英国債などの国債へ の支援要因となっている」と発言。「イングランド銀行(英中央銀行) はそこまで踏み込まないだろうが、借り入れコストを引き続き抑制す るために量的緩和策を拡大するのは間違いない」とも語った。

ロンドン時間午後4時37分現在、10年債利回りは前日比6ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.10%。一時は 7bp下げ、13日以来で最大の下げとなった。同国債(表面利率

3.75%、2021年9月償還)価格はこの日、0.555上げ114.315。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 小林 恭子 Kyoko Kobayashi +1-212-617-5230 kkobayashi39@bloomberg.net Editor:Tsuneo Yamahiro 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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