欧州債:イタリア10年債利回り、7週ぶり6%割れ-ドイツ債続伸

26日の欧州債市場ではイタリア国債 相場が上昇。10年債利回りは一時、7週間ぶりに6%を割り込んだ。同 国がこの日実施したゼロクーポン債とインフレ連動債の入札で、発行額 が目標上限に達したことが手掛かりとなった。

ドイツ国債相場は続伸。バーナンキ米連邦準備制度理事会 (FRB)議長が前日、連邦公開市場委員会(FOMC)終了後に追加 の資産購入を検討していることを明らかにし、他国も追随するとの見方 が広がった。ギリシャ2年債利回りは200%を突破。ギリシャの債務減 免交渉で、民間債権者らが既発債と交換する新発債の表面利率引き下げ を受け入れるとの観測が高まった。ドイツ債に対するイタリアとスペイ ンの10年債の利回り上乗せ幅(スプレッド)は縮小した。

ロイズ・バンク・コーポレート・マーケッツの金利ストラテジス ト、アレッサンドロ・メルクリ氏(ロンドン在勤)は「イタリア国債の スプレッドは縮小している。入札は順調だった」と述べ、「イタリアは 注目の的から外れつつあるようで、アテネからのニュースを市場は待っ ている」と続けた。「リスクが取れる環境下でもドイツ債の利回りは低 下している。FOMCの影響が残っている」とも語った。

ロンドン時間午後5時現在、イタリア10年債利回りは前日比18ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の6.05%。一時5.99%まで 下げ、先月8日以来の低水準となった。同国債(表面利率5%、2022年 3月償還)価格はこの日、1.24上げ92.775。同年限のドイツ国債に対す るスプレッドは11bp縮小し418bp。昨年11月9日には575bpまで拡 大し、ユーロ導入以後の最大を記録した。

ドイツ10年債利回りは前日比で7bp低下し1.88%。前日は5bp 下げていた。

ポルトガル

ギリシャとの交渉で、民間債権者らは同国債の交換後の表面利率を 加重平均で3.75%とする案を示すと、同国紙カティメリニが情報源を示 さずに報じた。ギリシャ2年債は下落。価格は額面の19.28%に落ちこ み、利回りは28.37ポイント上げ200.14%に達した。

ポルトガル債のボラティリティー(変動性)は10年債の指標や2年 債と10年債の利回りスプレッド、クレジット・デフォルト・スワップ (CDS)の動きからみて、26日のユーロ圏市場でギリシャに次ぐ高水 準だった。ロイズのメルクリ氏は「悲観派の注目はギリシャからポルト ガル債券市場にシフトしつつある」と指摘した。

ポルトガルの2年債利回りは149bp上昇し16.08%。一時は227b p上昇する場面もあった。10年債利回りは20bp上昇し14.8%。ドイツ 国債とのスプレッドは最大13.23ポイントに拡大し、1997年にブルーム バーグがデータ収集を開始して以来では最大を記録した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE