任天堂:営業損益も初の赤字、今期450億円に-円高や3DS低迷

任天堂は26日、今期(2012年3月 期)業績予想を大幅下方修正した。対ユーロでの円高進行や、携帯ゲー ム機「3DS」の販売伸び悩みなどが理由。昨年秋の前回決算時に純損 益予想を初の赤字としたが、営業損益にも広げた。

営業損益予想は10億円の黒字から450億円の赤字に一転。任天堂の 赤字決算は、1981年の連結業績開始以来で初となる。修正後の営業損失 予想は、ブルームバーグ・データによるアナリスト20人の事前予想平均 54億円の8倍強。純損失予想は従来の3.3倍の650億円とした。

3DSの今期販売予想は従来から200万台減らして1400万台とし、 利幅の厚い対応ソフトの販売予想も、5000万本から3800万本にカット した。ユーロの想定レートを、従来比で8円ほど円高方向の1ユーロ= 98円に修正したことに伴う為替差損も響く。ドルに関しては1ドル= 77円で変更なし。

いちよし投資顧問の秋野充成運用部長は修正後の予想について収益 改善の兆候が見えにくいと指摘。スマートフォン(多機能携帯電話)向 けなどのゲームから利用者を奪還するには「新たなカテゴリー」が必要 だが、「現在の任天堂の戦略の延長線上では考えられない」と語った。

岩田聡社長は26日の大阪市内での決算会見で3DSについて、日本 では有力タイトル投入などにより昨年の年末商戦で普及が加速し、ソフ トなどの購入拡大につながるインターネット接続の比率も「日米で60% 程度」に達していると強調。採算割れである「逆ざや」状態は「来期の 早い時期に解消できる」と語った。

同社長は3DS販売の収益改善などを通じ「来期は厳しい円高が 続いてもまとまった額の営業利益を出せると確信している」と述べた。 さらに、次期据え置き機である「Wii(ウィ―)U」を、今年の年 末商戦に合わせて日米欧とオーストラリアで発売する、と語った。

--取材協力 藤村奈央子

Editor:Yoshinori Eki Eijiro Ueno Norihiko Kosaka

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