米BOAの共同COO:投資銀行部門は回復している-リスクを削減

米銀2位バンク・オブ・アメリカ( BOA)のトーマス・モンタグ共同最高執行責任者(COO)は、同行 の格下げを受けて顧客や取引先の間で懸念が高まったものの、投資銀行 業務を手掛けるグローバル・バンキング・アンド・マーケッツ部門は回 復しているとの見方を示した。モンタグ共同COOが19日のスタッフ会 議で明らかにした。

同共同COOによると、昨年9月のムーディーズ・インベスター ズ・サービスによるBOAの格下げ以降、BOAが安定した取引先であ ることを法人顧客に納得してもらうため、同銀役員らは世界中に出張し ていた。

モンタグ氏は「われわれは数カ月間、顧客に対する当行のバランス シートの説明に長時間を費やすという、困難な時期を過ごした」と説 明。「最悪期を脱し、当行にはとてつもない可能性があると私は考えて おり、市場もそのようにみている。これからは新局面を迎える」と述べ た。

モンタグ共同COO(55)は、昨年のグローバル・バンキング・ア ンド・マーケッツ部門の利益が29億7000万ドル(約2300億円)に半減し たため、業績改善の圧力にさらされている。ブライアン・モイニハン最 高経営責任者は同部門が利益回復にとって不可欠であり、利益が増加し なければコスト削減を拡大すると警告した。

モンタグ氏は、コーポレート・バンキング部門の顧客は格下げ後も BOAとの取引を続けているが、ヘッジファンドの引き止めはより困難 だったと指摘し、「マーケットの人間の方がやや扱いが困難だ。徐々に 取り戻している」と述べた。

BOAの広報担当者、ジェシカ・オッペンハイム氏はモンタグ共同 COOの発言について説明を控えた。

ゴールドマン

以前ゴールドマン・サックスでトレーディング部門の責任者を務め ていたモンタグ氏は、欧州国債のデフォルトが業績の足かせになるとの 懸念から、リスクを削減している。BOAの1日当たりの最大損失想定 額であるバリューアットリスク(VAR)は、競合各社と比較して優位 にあるという。

同氏は「今年の当行のリスクは、ほとんどの競合と比べてもずっと 低い」と指摘。「JPモルガンやゴールドマンとの比較でVARをみる と、リスクは両社の約半分だと考えている。モルガン・スタンレーに対 しては、リスクは20%下回る」と述べた。

--取材協力:Elisa Martinuzzi. Editor: Peter Eichenbaum

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE