東電株が反発、公的資金1兆円受け入れ報道で-東京市場

東京電力株は反発。26日、一時、 10日以来の上げ幅を記録した。東電が原子力損害賠償支援機構による1 兆円の出資案を受け入れる方向になったとの26日付読売新聞朝刊が報 道したことが背景。

東電株は一時、前日比25円(12%)高の227円まで上げた。上昇率 は10日の24%以降で最大。株価終値は11円(5.5%)高の213円。

読売新聞は、支援機構が東電の1兆円の増資を引き受け、銀行団が 1兆円を融資することが柱と報じた。関係者の話として東電は原発事 故の賠償を円滑に進め、電力を安定的に供給するためには1兆円規模 の増資が必要との判断を固めていると伝えた。

みずほ投信投資顧問の青木隆ファンドマネジャーは家庭向けの電気 料金値上げに対する世論の反応を受け「東電の経営陣は公的資金を受け 入れなければ、物事が進まないということを理解したのではないか」 と述べた。

26日付日本経済新聞朝刊は東電が13年3月期に1兆円の公的資金 注入を受け入れ公的管理下に置かれた3年目の15年3月期決算で経常 損益を黒字に転換するとの資金計画を報じた。17年3月期には社債発 行の再開を目指すという。

青木氏は料金値上げや原発の再稼動を前提とした資金計画につい て「非常に楽観的」としながらも、原発停止に伴う代替エネルギー源 の輸入などで日本の貿易収支が31年ぶりの赤字になり、政治家にと って原発の再稼動の必要性を国民に対して説明しやすくなったと指摘 した。

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