ユニクロがサービスエース、錦織の全豪活躍で宣伝効果にポイント

全豪オープンテニスの男子シングル スで日本の男子として80年ぶりにベスト8入りし、日本を代表するテニ スプレーヤーとなった錦織圭選手は、スポンサー契約を結ぶユニクロに 多大な宣伝効果をもたらしそうだ。

錦織選手は25日の準々決勝でアンディ・マリー(英国)にストレー ト負けを喫したものの、30日に世界ランキングが発表されれば20位にラ ンクを上げると予想される。NHKが準々決勝の試合を中継し、オース トラリアの地元紙も活躍を大きく報じるなど、注目度が高まっている。 錦織選手は試合後に「ランキングもちょっとずつ上げられるよう」に取 り組んでいくと述べた。

昨年秋には、ユニクロの主力商品「ウルトラライトダウン」のテレ ビCMに出演した。第一生命経済研究所の永浜利広主席エコノミスト は、錦織選手の活躍によるユニクロの宣伝効果について、ヨネックスの ゴルフ部門が、石川遼選手とスポンサー契約を結んだことで業績を伸ば した例を挙げ、「数百億円の宣伝効果があるのではないか」という見方 を示した。

ユニクロのブランド・アドバイザーは、ブルームバーグ・ニュース とのインタビューで、錦織選手が着用しているシャツ、パンツ、汗止め バンド、帽子などを販売してほしいという要望を今まで以上に受けてい ると話した。製品化は今のところ予定していないとしている。

同選手の代理人を務めるIMGワールドワイドのオリヴィエ・リン ドンク氏は25日、ブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、昨年 ユニクロとの契約を発表した錦織選手には、アディダスも関心を示して いたと述べた。リンドンク氏は、ユニクロの提案はアディダスよりも 「アグレッシブ」だったと話したが、具体的な契約価格については明言 しなかった。

ソニーはチャンス逃す

リンドンク氏は「ユニクロは錦織選手が引退後も含めて長期契約を 結ぶことができるパートナーだ」とも述べ、ユニクロは中長期的には錦 織選手の商品シリーズを作るかもしれないと話した。

2008年、米フロリダ州の「デルレイビーチ国際選手権」で日本男子 として16年ぶりに海外ツアーで優勝した錦織選手とスポンサー契約を結 んだのはソニーだった。しかしソニーは期限を迎えた昨年に契約を更新 しておらず、今回の錦織選手の躍進を宣伝効果に結び付けるチャンスを 逃す形になった。

一方、ウィルソンは、錦織選手が同社製のラケットを使用している ため、ラケット販売で恩恵を受けそうだ。リンドンク氏は、こうしたス ポンサーシップを通じて、錦織選手自身のブランド価値が長期的に高ま っていくことを期待している。

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