米FRB、2%のインフレ目標を設定-今年は目標を下回ると予想

米連邦公開市場委員会(FOMC) は25日、2%のインフレ目標を設定することを決め、今年の物価上昇 率は目標を下回るとの見通しを明らかにした。

FOMCは長期的な目標に関する声明を発表、この中でこの水準 のインフレ率が「法令で定められた連邦準備制度の責務と長期的に最 も合致する」と説明した。

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長はFOMC後の 会見で、2%を下回るインフレ率と失業率の緩慢すぎる低下ペースが FRB当局に緩和策拡充を促す可能性があると述べた。FRBは2008 年12月以来、政策金利をゼロ近辺にとどめており、2兆3000億ドル (約179兆円)相当の債券購入でバランスシートを膨らませてきた。

バーナンキ議長は、「インフレ率が目標を下回り、失業率が極めて 緩慢なペースで低下する状況が続く場合は、われわれの枠組みの論理 に従えば、追加措置の方法を探るべきだということになる」と述べた。

世界の中銀では既にニュージーランド(NZ)準備銀行やスウェ ーデン中央銀行、メキシコ銀行がインフレ目標を設定している。ただ FRBの場合、議会が課した完全雇用確保の責務も負っている。

2%のインフレ目標設定は、バーナンキ議長の主要目標の一つだ った。同議長は05年11月の指名公聴会でインフレ目標に言及してい た。FRBはインフレ指標として個人消費支出(PCE)物価指数を 用いる。

インフレ抑制要因

バーナンキFRB議長は会見で、インフレ率が今後数年間、「かな り低水準」になるとの見通しを示唆する「複数の要因が存在する」と 指摘。具体的には、商品相場が横ばいになりつつあることや賃金圧力 の抑制、インフレ期待が「十分抑制されている」ことを挙げた。

FRBは長期目標と政策戦略に関する声明で、最大雇用を決定す る要因が「時間と共に変化し、直接測定できない可能性がある」ため、 失業率目標の設定は「適切ではない」と説明した。

FRBがこの日公表した経済見通しで、政策当局者の大多数は今 年のインフレ率を1.4-1.8%とした。昨年11月時点の見通しでは1.4 -2%だった。

同経済見通しによると、失業率は14年末までに6.7-7.6%にな る見込み。米労働省の今月の発表によると、昨年12月の失業率は8.5% に低下した。

バーナンキ議長は会見で、自然失業率の「どの推定と比べても

8.5%はかなり高い」と述べた。

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