米自動車大手3社、12年は国内市場でシェア低下か-トヨタ回復へ

米自動車メーカーは今年、ゼネラ ル・モーターズ(GM)を中心に米国市場でシェアを縮小する見通し だ。ただ災害に苦しむ日本勢から昨年奪ったシェアの一部を維持する ことで、その影響が和らぐ可能性がある。

ブルームバーグがアナリスト5人を対象に実施した調査結果によ れば、1988年以来初めて3社そろって昨年市場シェアを拡大したGM とフォード・モーター、クライスラー・グループは、今年は3社合計 で1.3ポイント縮小する見通し。トヨタ自動車とホンダが東日本大震 災やタイの洪水被害から回復する中で、一段と厳しい競争に直面する とみられる。

アナリスト5人は全員、米3社の販売台数の伸びが市場全体を下 回ると予想。失業者の減少や消費者信頼感の改善、買い替えサイクル が需要を後押しするものの、日本メーカーの生産回復に加えて韓国勢 や独フォルクスワーゲン(VW)の競争力向上に伴い、単に車を売る だけでなく利益を確保する力が試されることになりそうだ。

自動車価格情報サイト、米トゥルーカー・ドット・コムのアナリ スト、ジェシー・トプラック氏は電話インタビューで、「市場シェアの 低下は決してプラスではないが、米メーカーはなお成長しようとして いる」指摘。その上で、「コスト構造を改善させ、消費者の欲しがる車 を造り、インセンティブ(奨励金)に頼らず販売する新たな重点方針 を見失うことはできない」と話す。

3社そろって低下へ

アナリスト5人の予想平均によると、今年の米自動車販売台数は 1360万台と昨年の1280万台から増加し、27年ぶりの低水準となった 09年の1040万台から回復基調が続く見通し。

アナリストの予想では、GMの今年の米市場シェアは19%と、昨 年の19.6%から低下が見込まれている。フォードも16.3%(前年

16.8%)、クライスラーは10.5%(同10.7%)に縮小する見通し。 自動車業界分析会社オートデータによれば、昨年は3社合計でシェア を2ポイント伸ばした。

最後に3社がそろって米市場でシェアを落としたのは、GMとク ライスラーが米政府支援の下での経営再建に追い込まれる前年の08 年。10年前は、クライスラーがダイムラークライスラーだった当時の 「メルセデスベンツ」の販売を除いた3社合計で63%のシェアを占め ていた。昨年は47%だった。

トヨタとホンダは回復

トヨタの米市場シェアは12.9%から13.8%、ホンダは9%から

9.5%にいずれも拡大するとみられる。一方、日産自動車は8.2%から 8%に低下する見通し。昨年は0.4ポイント伸びた。

韓国のヒュンダイモーターカンパニー(現代自動車)と起亜自動 車の今年の米市場シェアは9%の見通し。昨年は8.9%だった。

VWは「フォルクスワーゲン」と「アウディ」の両ブランドを合 わせた米市場シェアが前年比0.3ポイント上昇し、3.8%となる見込み。 ブルームバーグが調査したアナリスト5人のうち3人は、今年の販売 目標である50万台を達成できないと予想している。

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