英国:10-12月GDP、前期比0.2%減-リセッションに一歩近づく

英経済は昨年10-12月(第 4四半期)に事前予想以上に縮小した。製造業の生産減少に加え、サ ービス業が停滞し、リセッション(景気後退)に一歩近づいた。

英政府統計局(ONS)が25日発表した第4四半期の国内総生 産(GDP)速報値(季節調整済み)は前期比0.2%減。7-9月 (第3四半期)は0.6%増だった。ブルームバーグがまとめたエコ ノミスト33人の調査では中央値で0.1%減が見込まれていた。G DPは前年同期比では0.8%増加した。

2011年GDPは前年比0.9%増となった。前年は2.1%増だ った。

イングランド銀行(英中央銀行)のキング総裁は24日、景気を 支えるとともに「新たな厳しい下降局面」に備えるため債券購入を拡 大する余地が生じているとの見解を示した。ユーロ圏債務危機が世界 経済の見通しに影を落とす中で、国際通貨基金(IMF)は英国の成 長率予想も下方修正した。

コメルツ銀行のエコノミスト、ピーター・ディクソン氏(ロンド ン在勤)は「第4四半期と第1四半期はともに、おおむね横ばいとな るだろう」と予想。これが「どちらかと言えば早期に量的緩和を拡大 したいイングランド銀の一部当局者の論拠を強めるため、2月拡大の 見方に現実味が増す」と分析した。

ONSによると、第4四半期の鉱工業生産は前期比1.2%、製 造業生産は0.9%それぞれ落ち込んだ。建設は0.5%減少。GDP の約75%を占めるサービス業の伸び率はゼロだった。

オズボーン財務相は同日の声明で、「昨年末の経済動向について 失望する数値だが、世界情勢やユーロ圏危機を考えれば全くの予想外 というわけではない」と説明し、「英国は大きな経済問題を抱えてい る。だが、こうした問題への取り組みがユーロ圏の状況によって一段 と困難になっているというのが実情だ」と論じた。

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