欧州債務危機で明暗分かれる-北欧2カ国の為替動向、変化へ

スウェーデン・クローナはノルウ ェー・クローネに対し上昇し、2000年以来となる等価に近づいていた が、実現は難しそうだ。欧州債務危機が輸出依存度の高いスウェーデ ンに打撃を与え、逆に石油資源が豊富なノルウェーには有利に働いて いるからだ。

ドイツ銀行とソシエテ・ジェネラルによれば、スウェーデン・ク ローナはノルウェー・クローネに対し下落する見込み。ノルウェーと 違い石油資産のないスウェーデンは、欧州の景気減速により敏感だ。 また、スウェーデンは国内経済の約51%を輸出に頼っており、輸出の 70%は欧州向けとなっている。ノルウェーの輸出依存度は40%。

ドイツ銀のストラテジスト、ヘンリック・グルベリ氏は電話イン タビューで、「スウェーデン・クローナはかなり割高なようだ」と指 摘。「市場はノルウェー中央銀行の追加利下げを織り込んでいるが、私 はそうした余地はないと思う。住宅市場が引き続き力強く、与信の伸 びは加速している。見込まれる石油投資は記録的水準にある」と語っ た。

スウェーデン・クローナはノルウェー・クローネに対し昨年9月 6日に付けた安値1ノルウェー・クローネ=1.1956スウェーデン・ク ローナから3.8%上昇している。欧州の債務危機から自国経済を守る ためノルウェー中銀が予想を上回る0.5ポイントの利下げを決め、政 策金利を1.75%に引き下げたことから、スウェーデン・クローナは先 月1.6%高となり、11年1月以来最大の上昇率を記録した。

スウェーデン中銀は先月、政策金利を0.25ポイント引き下げ

1.75%とし、次の1年間は政策金利を据え置くことを示唆した。

ソシエテのストラテジスト、デービッド・デドゥーシュ氏は「ノ ルウェー中銀はスウェーデン中銀より慎重だと受け取られており、そ れで状況が変わる可能性がある」と述べた。同氏は、スウェーデン・ クローナが7月までに1ノルウェー・クローネ=1.20スウェーデン・ クローナに下落すると予想している。

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