美術品ファンドが投資家募集、リターン12%狙う-8000万ドル調達へ

欧州を拠点に美術品約8000万ド ル(約61億6000万円)相当の購入を計画しているグループが、投資 家を募集している。このグループは12%の年間リターン(投資収益率) を見込んでいる。

アート・コレクション・ファンド(ルクセンブルク)が電子メール で送付した文書によると、同社は向こう4年間にわたって高品質の近 代・現代美術作品のほか民族美術品を購入する予定。これらの作品は6 年後かそれより早く、個人取引やオークションを通して売却される。

ファンドの創業者で最高経営責任者(CEO)のスタニスラス・ゴ ケラエレ氏(43)はインタビューで「このファンドは美術品に投資した いがコレクターになる時間のない人々をターゲットにしている」と説 明。「これらの人々を教育し、この世界に近づけたいと思っている」と 語る。

金融市場と不動産のリターンが低下したことを受け、投資家は投資 先の多様化を図っている。ただ、美術品を代替資産区分の1つと見なし ている一部のファンドはなお、資金調達やリターンを一貫して提供でき ることを証明するのが困難な状況だ。数本のファンドが目標額の調達を 達成できなかったことを受け、スケーツ・アート・マーケット・リサー チ(ニューヨーク)は、2009年にこれらのファンドの調査を延期した。

ゴケラエレ氏は、ビールメーカーのインベブのM&A(合併・買 収)担当の元責任者で、近代・現代美術品だけでなく民族美術品のフラ ンス人コレクターとして知られる。このグループには、クリスティー ズ・インターナショナルの欧州在勤の元幹部、バーナード・ステヤート 氏とフローレンス・デ・ボットン氏も参加している。

ゴケラエレ氏は「10万ユーロ(約1000万円)から350万ユーロ の一流の作品を購入するつもりだ。最先端の作品は購入せず、知名度が わずかに低いがゆっくりと確実に上昇する作者に重点を置く。バブルは 避けたい」と述べた。

4月に正式に調達を開始する予定のこのファンドへの最低投資額は 50万ユーロとなっている。

参考ウェブサイト:http://www.artcollectionfund.com/

(レイバーン氏は美術品市場に関してブルームバーグ・ニュース に寄稿しています。この記事の内容は同氏自身の見解です)

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