インド:預金準備率5.5%に引き下げ、3年ぶり-政策金利据え置き

インド準備銀行(中央銀行)は24 日、銀行の預金準備率を2009年以来初めて引き下げるとともに、今後 の政策金利引き下げの可能性を示した。現金不足の緩和を狙ったもの で、他のBRIC諸国に続いて成長支援に動いた。

インド中銀は同日の声明で、預金準備率を6%から5.5%に引き 下げると発表した。28日付で実施する。これにより、商業銀行には約 3200億ルピー(約4900億円)相当の資金が流入する可能性があると 説明した。ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト21人を対象にま とめた調査では、引き下げを予想していたのは3人。2人が0.25ポイ ントの下げ、残りは据え置きを見込んでいた。政策金利であるレポ金 利は2カ月連続で8.5%に据え置かれた。

イエス銀行のチーフエコノミスト、シュバーダ・ラオ氏(ムンバ イ在勤)は中銀の発表前に、「流動性不足が懸念されている状況で、今 回の動きは現金不足の緩和を狙ったものだが、中銀は依然として政策 の選択肢を狭めているインフレについて懸念している」との見方を示 した。同氏は中銀が3月に利下げを開始する可能性があると予想して いる。

インド中銀はこの日、3月まで1年間の同国の成長率予想を7% に引き下げた。昨年10月時点の予想は7.6%だった。声明によれば、 インフレ率予想は7%で維持した。

中銀は預金準備率の引き下げについて「流動性にかかっている構 造的圧力に対処することを狙ったものだ」で、現行の金融政策姿勢に 一致していると説明。「逼迫(ひっぱく)した流動性状況」が長期化す れば、与信フローの混乱と成長リスクの一段の深刻化をもたらしかね ないと付け加えた。

また、インフレの脅威により政策金利の引き下げは「時期尚早」 と分析。財政赤字やルピー安などをリスク要因に挙げた。

ブルームバーグのエコノミスト調査では、21人全員がリバースレ ポ金利は変更なしと予想していた。

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