FOMCメンバー全員の金利見通し、公表開始へ-誤解生むとの懸念も

フィラデルフィア連銀のプロッサ ー総裁は2週間前、米連邦準備制度理事会(FRB)が進める透明性 向上の試みをめぐり支援を求め、記者団の前に立ち止まった。

11日にニューヨーク州ロチェスターで講演を終えた同総裁は、 「私を助けてほしいよ。これについて大きな混乱がある」と述べた。 同総裁が言う「これ」とは、FOMCメンバー全員の政策金利見通し の公表を開始する計画だ。24日から2日間の日程で始まる連邦公開市 場委員会(FOMC)後に初めて、こうした見通しが公表される。

プロッサー総裁が懸念しているのは、政策金利見通しを投資家が 金利を特定期間、低水準に据え置く約束だと誤解して捉えるのではな いかということだ。ピアポント・セキュリティーズ(コネティカット 州スタンフォード)のチーフエコノミスト、スティーブン・スタンレー 氏は、利上げの必要性が高まった場合、この見通しが利上げ実施を難し くする恐れがあると指摘する。

同氏は市場や国民との対話をめぐるFRBの新たな方針について、 「人々がどのように反応するのか全くはっきりしていない」と語り、 「そうしたコミットメントという感じを帯び始めると最終的に見通し 通りにいかなかった場合、FRBの信認という点で大きなリスクを負 うことになる」と付け加えた。

25日のFOMC終了時、FOMCメンバー17人全員の2012年10 -12月(第4四半期)と今後数年および長期の政策金利見通し、それ にその理由説明が公表される予定だ。

FRBの透明性を高め国民からの理解を深めるため、バーナンキ 議長はこうした取り組みを進めてきた。06年の就任後、議長は定例記 者会見を始め、テレビインタビューに応じ、地方での会議にも出席し てきた。経済成長率と失業率、インフレ率の見通し公表も年4回と、 グリーンスパン前議長時代の年2回から増やしている。

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