欧州債務危機は米国や新興国に飛び火の恐れ、防火壁拡大を-IMF

欧州債務危機は米国や新興国に飛 び火する恐れがあるため、金融ファイアウオール(防火壁)の拡大と 銀行資本の増強、銀行によるレバレッジ解消の制限が必要だと国際通 貨基金(IMF)が指摘した。

IMFは24日公表した最新の世界金融安定報告で、欧州の政策担 当者がユーロ圏の危機を食い止めるためにかなりの措置を講じたとし ながらも、衝撃が飛び火して米国の安定に対するリスクとなり、中・ 東欧という範囲を超えて他の新興国に波及する恐れがあると警告。米 銀の直接的なエクスポージャー(リスク投資)を含めて、米経済は特 にリスクにさらされていると分析した。

報告は「米国と他の先進国はユーロ圏の危機の深刻化に伴う影響 を受けやすい状況にある」とした上で、一部の国は「財政再建の適切 なペースを達成するための政治的障害の克服を含めて、金融のテール リスクを取り除く国内的な課題に直面している」との見解を示した。

IMFは欧州に対し、より大きな防火壁を構築するよう提言。「経 済活動の支援と資産価格の下落スパイラル回避を目的とする与信フロ ーの維持と整合的なレバレッジ解消計画」を確実なものとするために 「マクロプルデンシャル(マクロ健全性)政策の監視者」を創設する 必要があると訴えた。さらに内外でのレバレッジ解消の監視と制限を 協調して行うために欧州銀行監督機構(EBA)と欧州システミック リスク理事会(ESRB)、銀行監督当局、銀行自身がそれぞれの役割 を果たすことが可能だと主張した。

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