JPモルガン:米国債で「若干弱気」に転じる-利回り見通し上方修正

JPモルガン・チェースは米 国債について「若干弱気」に転じた。欧州では資金調達環境に改 善が見られ、米国債に投資する投資信託からは資金の流出が起き ている。JPモルガンはプライマリーディーラー(米政府証券公 認ディーラー)の1社。

JPモルガンは20日のリポートで、欧州中央銀行(ECB) による先月の3年物オペを通じた資金供給などにより、銀行のソ ブリン債購入意欲は高まりつつあると指摘。同行は1-3月(第 1四半期)の米10年物国債利回りの見通しを2.25%と、従来の

1.7%から上方修正した。

米国債は今年、同国経済が力強さを増しつつある兆しを背景 に、ここ9年で最低のスタートとなっている。指標となる10年物 米国債の利回りは先週、16ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)上昇(価格は低下)と、週間ベースでは昨年12月23日 終了週以来の大幅上昇となった。先週発表された米経済指標は、 新規失業保険申請件数が予想を下回り、中古住宅販売が12月に3 カ月連続で増加したことを示した。

同行の債券戦略グローバル責任者、テリー・ベルトン氏(ニ ューヨーク在勤)はリポートで、「中期債が売られている背景には、 投資家のリスク許容姿勢が引き続き強いことと、欧州市場で資金 調達環境が改善してきていることがある」と指摘。欧州の資金調 達環境が一段と改善するなかで、リスク志向の取引が続くとの見 通しから、米国債で若干弱気に転じていると説明した。

また、米国債の供給が依然として高水準であるなかで、海外 からの投資の減少も利回り上昇につながる可能性があるとJPモ ルガンは指摘した。

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの指数によると、米 国債の今月20日までの年初来リターンはマイナス0.62%。イタリ ア国債のプラス3%とスペイン国債のマイナス0.32%を下回って いる。

ベルトン氏にコメントを求めたが、現在までのところ応答は ない。

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