ロシア政府系PEファンド、年内に欧州企業2社への出資目指す

ロシア大統領府が支援するプラ イベートエクイティ(PE、未公開株)ファンドは今年、少なくとも 欧州企業2社に出資する計画だ。ロシア政府は国内産業の活性化する ため西側のノウハウ取り込みを目指しておりその一環だ。

「ロシア・ダイレクト・インベストメント・ファンド」はイタリ アとフランス、ドイツ、オランダの企業に注目している。同ファンド を率いるキリル・ドミトリエフ氏が23日、電話インタビューで明ら かにした。モスクワを本拠とする20億ドル(約1500億円)規模のロ シア・ダイレクトは、少数株主となる出資を7-9月(第3四半期) か10-12月(第4四半期)に複数まとめたい考えだ。

ロシア大統領府は昨年6月、国内経済のエネルギー輸出への依存 度を減らすため、産業活性化に寄与する国際投資向け資金を共同で調 達するロシア・ダイレクトを設立。同ファンドは国内プロジェクトへ の資金提供を目標とする一方、金融・財政の混乱に陥っている欧州の テクノロジー資産の取得も目指している。

ドミトリエフ氏は、「歴史的に欧州はロシアからの投資に対し偏 見を抱いてきた。危機の効用の一つは人々がより現実的になり、相乗 効果の向上を認め、国境を越えた相互投資が危機に対する最善の対策 の一つになり得るということを理解することだ」と語った。同氏は、 自動車部品と省エネ、航空の各分野での出資を検討していると述べた が、具体的な対象企業や出資予定額についてはコメントを控えた。

ドミトリエフ氏はまた、ロシア・ダイレクトがアラブの投資家と 合弁ファンドを設立する可能性もあり、その規模は「数十億ドル」に なるかもしれないと話した。

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