【個別銘柄】トヨタ5カ月ぶり高値、海運やアコゴル上昇、鉄鋼安い

きょうの日本株市場で、株価変動 材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

輸送用機器株:トヨタ自動車(7203)が前日比2.7%高の2793円 と終値で昨年8月18日以来、約5カ月ぶりの高値。デンソー(6902) が1.8%高の2229円、日産自動車(7201)が0.6%高の721円など。 フランスのバロワン財務相が23日、ギリシャと民間債権者の交渉に実 質的な進展がみられると発言したことなどを材料に、同日の海外為替 市場では一時1ユーロ=100円49銭と、昨年12月30日以来のユーロ 高・円安水準を付けたため、過度な業績懸念が和らいだ。またシティ グループ証券では、自動車セクターの2011年10-12月決算は、マツ ダ以外の各社が営業黒字を確保したようだと指摘した。

スズキ(7269):2.4%高の1685円。インド最大の乗用車メーカー、 マルチ・スズキ・インディアの株価は23日のムンバイ市場で5カ月ぶ りの高値を付けた。セス最高財務責任者(CFO)が、最悪期は過ぎ たとの認識を示した上で、新型車やディーゼルエンジンの供給増が来 年の売り上げを押し上げるとの見解を示唆。クレディ・スイス証券で は、マルチ・スズキが11年10-12月の赤字を回避し、引き続きスズ キ株は13年3月期ベースの株価純資産倍率(PBR)1倍に当たる 1860円までの回復確度は高い、との見方を示した。

海運株:川崎汽船(9107)が3.7%高の142円と続伸したほか、 東証1部の上昇率上位には明治海運(9115)や共栄タンカー(9130) など海運株が多数並んだ。東証1部33業種で、海運業指数は上昇率1 位。原油タンカーの運賃が1カ月で24%上昇し、約2カ月ぶりの高水 準になった、と24日付の日本経済新聞朝刊が報道。船腹需給がやや締 まりつつあることが要因という。また、欧州連合(EU)は23日、イ ラン産原油の輸入禁止を決定。ペルシャ湾情勢の緊張化によるタンカ ー運賃のさらなる上昇観測が株価を押し上げた。

アコーディア・ゴルフ(2131):4.4%高の5万7000円。ゴルフ場 を運営する太平洋クラブと子会社は23日、東京地裁に民事再生法の適 用を申請し、保全命令を受けたと発表。アコゴルフでは、太平洋クラ ブと子会社との間でスポンサー契約を締結、民事再生手続きを通じて ゴルフ場事業を継承・再生支援を行う。名門ゴルフ場を含む運営ゴル フ場数の拡大によるスケールメリットが期待された。

鉄鋼株:新日本製鉄(5401)が3%安の197円、住友金属工業(5405) が3.5%安の140円など。JPモルガン証券では24日、輸出・国内汎 用品の採算悪化、君津高炉の改修前倒しにかかるコスト増などが収益 を圧迫するとし、新日鉄の12年3月期経常利益予想を従来の1780億 円から1250億円へ下方修正したことに伴い、目標株価を250円から 240円に見直した。またメリルリンチ日本では23日付のセクターリポ ートで、薄板を主体にした鋼材マージンの低迷、粗鋼生産量の軟化な どから高炉大手への弱気スタンスを継続した。

東京製鉄(5423):4.2%安の596円。鋼材の12年2月契約につい て、全品種の価格を据え置くと23日に発表。SMBC日興証券では、 鉄くず購入価格の下落から会社発表にはサプライズはないとしながら も、今後鉄くず価格の下落が続けば、1-3月に業績の大幅な改善は 見込めないだろうと指摘した。

ライトオン(7445):4.1%高の605円。防寒アウターを中心に冬 物商品の販売が好調で、1月度の既存店売上高は前年同月比11.6%増 だったと23日に発表。足元業況の堅調ぶりが好感された。23日夜は、 東京都心でも積雪を観測する中、冬季需要を見込む動きが小売株全般 に広がり、ファーストリテイリング(9983)は2.6%高の1万5100円 で、一時は1万5110円と52週高値。ベスト電器(8175)が6.5%高 の198円、コスモス薬品(3349)が5%高の3795円などとなった。

メルコホールディングス(6676):4.9%安の2001円。11年4- 12月期の連結営業利益は前年同期比35%減の56億8300万円と落ち込 んだ、と23日に発表。野村証券では、10-12月の直近四半期では前 年の地上デジタル移行に伴うテレビ用ハードディスクの特需などの反 動減が響いたとし、12年3月期の営業利益予想を従来の96億円から 81億円へ減額。会社側が維持した通期計画84億円の未達を予想した。

イハラケミカル工業(4989):5.3%安の306円。共同通信がきょ う正午すぎに報じたところによると、同社の静岡県富士市の農薬工場 で爆発事故が発生、2人がけがをした。今後の製造工程への影響を懸 念する格好で、午後の取引で下落基調を強めた。

エルピーダメモリ(6665):4.6%高の367円。同社は米マイクロ ン・テクノロジー、台湾・南亜科技との3社による経営統合に向けて 大詰めの交渉に入った、と24日付の読売新聞朝刊が報道。同社は官民 合同ファンドの産業革新機構に出資を要請する方向で、金額は1000億 円規模に上る可能性があるという。会社側では、事実とは異なる報道 がなされ、うわさや憶測に対するコメントは控えるとした。

日立化成工業(4217):2.3%安の1378円。メリルリンチ日本証券 では、半導体・LCD材料の需要鈍化などを理由に12年3月期以降の 業績予想を減額。25日の第3四半期決算で、会社側の通期連結営業利 益計画は現在の320億円から290億円へ引き下げられるだろうと予想 し、投資判断「アンダーパフォーム」を確認した。

ユアテック(1934):3.3%高の413円。震災復旧関連工事の増加、 工事採算性の向上で12年3月期の連結営業利益は前期比99%増の59 億円と、従来予想の31億円から上振れる見通しと23日に発表。足元 の業況好調が評価された。

セイコーエプソン(6724):1.5%安の975円。大和証券キャピタ ル・マーケッツでは、12年3月期の営業利益は会社計画比1割程度の 未達を予想。13年3月期も原稿の為替水準では横ばい圏の利益水準が 見込まれるとし、業績モメンタムが遠のいたとしてレーティングを「2 (アウトパフォーム)」から「3(中立)」へ引き下げた。

鉱研工業(6297):3.4%安の365円。ボーリング機器関連で中国 向けを中心に海外販売が減少、工事施工関連ではODA工事案件の減 少などがあり、11年4-12月期の連結営業利益は前年同期比89%減 の700万円だった、と23日に発表。12年3月通期計画も、従来の1 億2500万円から前期比87%減の4000万円に下方修正した。

モーニングスター(4765):4.8%高の2万8000円。主力の金融情 報評価・情報提供・コンサルティング分野を中心に売上高は減ったが、 コスト削減が寄与し、11年4-12月期の連結営業利益は前年同期比 26%増の4億400万円だったと23日に発表。採算好転が評価された。

安川情報システム(2354):8.3%安の165円。製造業向けビジネ スソリューションが依然低調、移動体通信事業者向けシステム構築の 縮小もあり、11年4-12月期の連結営業損失は1億7400万円だった と23日に発表。前年同期の7億2900万円からは損失額が縮小したが、 赤字継続で業績回復の遅れを警戒する売りに押された。

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