財務相:消費税引き上げに意欲、年度内に関連法案提出-財政演説

安住淳財務相は24日午後の衆院本 会議で2012年度一般会計予算案と11年度第4次補正予算案の提出に 伴う財政演説を行った。同相は「社会保障の安定財源確保と財政健全 化の同時達成」を実現するための消費税率の段階的な引き上げに意欲 を示し、11年度内に消費税法の改正を含む税制抜本改革の関連法案を 国会に提出する方針を明確にした。

事前配布されたテキストによると、演説では欧州の政府債務問題 を踏まえ「悪化した財政を放置すれば、安定した経済成長を実現する 上で大きなリスクになる」とし、社会保障と税の一体改革を通じた財 政健全化によって経済の安定的な成長基盤を築く必要があると指摘。 財政再建に関して「市場や国際社会の信認を維持し、日本経済を守る 上で逃げることのできない課題」と位置付け、重要性を強調した。

一方、足元の経済状況については「依然として厳しい状況にある が、緩やかに景気が持ち直してきている」としながらも、海外経済の 減速懸念や為替の動向、電力供給の制約などのリスクが存在すると表 明。新規産業の創出や多角的な経済連携を通じて成長基盤の強化を図 るとともに、日本銀行と緊密な連携を保ちつつ、デフレ脱却と経済活 性化に向けて取り組む考えを示した。

12年度予算案の総額は90兆3339億円と6年ぶりに前年度を下回 ったものの、東日本大震災の復興予算や基礎年金国庫負担の一部を含 めると96兆6975億円となり、歳出は実質、過去最大となる。新規国 債発行額は44兆2440億円で、当初ベースでは3年連続で税収を上回 る。今年度第4次補正は総額2兆5354億円。財源は既定経費の節減で 確保し、国債の追加発行はしない。

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