NY外為:ユーロが対ドルで3週ぶり高値、ギリシャ問題を楽観

ニューヨーク外国為替市場では、 ユーロがドルに対してほぼ3週間ぶりの高値に上昇した。フランスの バロワン財務相がギリシャと民間債権者の交渉に実質的な進展がみら れると発言したことが手掛かり。

ユーロは主要16通貨中、13通貨に対して値上がりした。欧州 連合(EU)各国の財務相らはブリュッセルで、ギリシャの債務交換 や財政ルール、重債務国を保護するための金融システムのファイアー ウォール(防火壁)について協議する。

ノルウェー・クローネとカナダ・ドルは米ドルに対して上昇。欧 州連合(EU)によるイラン産原油禁輸の合意を背景に原油相場が上 昇したことが手掛かり。

ウェルズ・ファーゴの為替ストラテジスト、ヴァシーリ・セレブ リアコフ氏(ニューヨーク在勤)は「ギリシャ問題は目先、最大のリ スク要因だが、市場は協議が成功するとの見方を強めている。失敗す ればあまりに代償が大きすぎるためだ」と指摘。「先週はユーロの売り 持ちが再び記録的に増えた。今はまだその一部が解消される過程にあ る」と述べた。

ニューヨーク時間午後3時38分現在、ユーロはドルに対して前週 末比0.8%高の1ユーロ=1.3029ドル。一時1.3053ドルと、1月 4日以来の高値を付ける場面も見られた。円に対しては0.7%上昇し て1ユーロ=100円29銭となっている。ドルは対円でほぼ変わらずの 1ドル=76円98銭。

ネットショートは過去最高

米商品先物取引委員会(CFTC)によると、1月17日までの 1週間で、ユーロの対ドルでの下落を見込んだネットショート(売り 越し)は16万30枚と、過去最高に達した。

ユーロの対ドルでの相対力指数(RSI、7日間)は65.34に 上昇。同指数が70を上回ると、相場の反転が近いことを示唆する。

ソシエテ・ジェネラルの法人為替営業ディレクター、カール・フ ォチェスキ氏(ニューヨーク在勤)は「この上昇は買い戻しによるも のだと見ている。まだ多くの問題が残されている中で、相場は行き過 ぎる可能性がある」とし、「1ユーロ=1.3077ドルと50日移動平均 線が抵抗線となっている」と解説した。

JPモルガン・チェースによると、主要7カ国(G7)通貨のイ ンプライド・ボラティリティ(IV)指数はこの日10.7に低下し、 2011年3月以降で最低水準となった。

ドル、円が下落

バンク・オブ・ニューヨーク(BNY)メロンの外為担当マネジ ングディレクター、サマルジット・シャンカー氏(ボストン在勤)は 23日付の顧客向けリポートで、「昨年から持ち越した多くの資金が 投資に割り当てられているため、外為市場全体では米ドルの売りが差 し引き最も大きい」と説明。「G10通貨の中では、スウェーデン・ クローナや英ポンド、カナダ・ドル、ニュージーランド・ドルの買い 越しが目立つ」と指摘した。米ドルと円はこの日、主要取引通貨の全 てに対して下落した。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指 数によると、ドルは過去1カ月間で1.6%下落。円は0.1%、ユーロ は1.7%それぞれ下げた。

カナダ・ドルは米ドルに対して0.6%上昇の1米ドル=1.0074 加ドル。主要取引通貨のうちノルウェー・クローネは米ドルに対する 上げが最も大きく、1.3%高の1ドル=5.8538クローネとなってい る。原油相場が4日ぶりに上昇したことが背景。ロンドンの先物取引 所ICEフューチャーズ・ヨーロッパの北海ブレント3月限は前日比

1.2%高を付けた。

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