欧州銀のECBオペ依存、2月も続く公算-イタリア、スペイン中心か

【記者:Liam Vaughan and Gavin Finch】

1月23日(ブルームバーグ):投資家から敬遠され、相互の資金 融通にも慎重になっている欧州の金融機関は、資金市場のまひ状態を 乗り切る手段として、欧州中央銀行(ECB)が実施する期間3年の 長期リファイナンシングオペ(公開市場操作、LTRO)に引き続き 依存し、来月も昨年12月並みの過去に例のない大量の資金供給を受 けることになりそうだ。

ECBは先月、期間3年の資金オペを通じて、過去最大となる 4890億ユーロ(約48兆5000億円)を市中金融機関に供給した。L TROを利用することで銀行の評判に傷がつくことがなくなり、オペ の担保として利用できる資産の範囲が拡大されるとの見通しもあって、 2月29日に行われる2回目の資金入札でも同程度の高い需要をアナ リストは予想している。ECBのドラギ総裁は先週、来月も非常に高 い資金需要が見込まれるものの、12月ほどでは恐らくないとの見通し を示した。

クレディ・スイス・グループのウィリアム・ポーター氏を中心と するアナリストらは顧客向けリポートで、「2月の2回目の期間3年 のLTROは極めて大きな規模となりそうだ。前回のLTROは、銀 行の評判に与えるマイナスの影響を取り除いた。ありがたいオファー を利用しない経営者はせいぜい軽率と見なされるだけだろう」と指摘 する。

金融機関は今年、償還期限を迎える7650億ドル(約58兆9000 億円)余りに相当する債券の借り換えに備える必要があるが、機関投 資家は最も安全な銀行以外が発行するあらゆる債券の購入に引き続き 慎重だ。ECBによる市中銀行への無制限の資金供給はこうした状況 を背景に行われている。

イタリアとスペインが大口利用者

アナリストによれば、フランスとイタリア、スペインの金融機関 は、ECBオペの1%の金利とソブリン債の利回りとの格差(スプレ ッド)から利益を得るため、オペ資金を利用して自国の国債の購入を 拡大している。

モルガン・スタンレーのアナリスト、ヒュー・ファンステーニス 氏は18日付の顧客向けリポートで、12月のオペ資金の半分をイタリ アとスペインの銀行が利用したと指摘。大口利用者では、イタリア最 大手行ウニクレディトが125億ユーロ、同2位のインテーザ・サンパ オロが120億ユーロ、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナが100億 ユーロ、スペインのポプラール・エスパニョール銀行が60億ユーロ、 ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)が50億ユー ロと推定している。

ポプラールの広報担当者からはこれまでのところコメントが得ら れておらず、他の銀行の広報担当はコメントを控えている。

原題:EU Banks May Deepen Dependence on Central Bank’s

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