欧州株:5カ月ぶり高値に上昇-ギリシャ債務協議を楽観、銀行株高い

23日の欧州株式相場は反発。 ストックス欧州600指数は5カ月ぶり高値で引けた。銀行株が高い。 ギリシャの債務減免に向けた債権者との協議が大詰めを迎えたほか、 ドイツがユーロ圏の新旧2つの救済基金を併用する構想に柔軟姿勢を 示したことが好感された。

イタリアの銀行最大手ウニクレディトとドイツ同業コメルツ銀行 が大幅高。ギリシャの債務交換をめぐる協議で大筋合意に達したとの 報道が手掛かり。フィンランドのステンレス鋼メーカー、オウトクン プは18%の値上がり。同社はドイツの鉄鋼最大手、ティッセンクル ップの部門との合併を模索して協議に入った。英通信サービス会社ケ ーブル&ワイヤレス・ワールドワイドは34%高。

ストックス欧州600指数は前週末比0.5%高の257.01で終了。 この日はユーロ圏財務相会合が開かれ、債務問題が話し合われている。 指数は年初来で5.1%上げ、1997年以来最高の滑り出しとなってい る。世界経済が回復しているとの楽観を強める指標が後押ししている。

ブラックロック・インターナショナルで欧州株責任者を務めるナ イジェル・ボルトン氏はブルームバーグテレビジョンで、「政治家や 当局、そして彼らの声明にかなり左右される状況がまだ続いている」 と指摘し、「首脳会議もまたあるが、昨年11月末に見え始めた進展 が続く限り、相場は引き続き上昇していくと思う」と付け加えた。

この日の西欧市場では、18カ国中15カ国で主要株価指数が上 昇。フランスのバロワン財務相は同日のパリでの会見で、ギリシャ債 をめぐる協議は「目に見えて進展している」と発言。ドイツのショイ ブレ財務相も協議完了を確信していると語った。

フィナンシャル・タイムズ・ドイツ版(FTD)は、ギリシャ政 府と国際金融協会(IIF)の交渉担当者らが債務交換の条件で大枠 合意したと報じ、交換後の債券クーポンで最終合意を目指していると 伝えた。

また、独キリスト教民主同盟(CDU)の有力議員ノルベルト・ バーセル氏は、独政府が暫定的な救済基金である欧州金融安定ファシ リティー(EFSF)と恒久の欧州安定化メカニズム(ESM)を必 要に応じて並行稼働させる案を検討していると発言。両基金の併用で 欧州の救済に向けた資金規模は7500億ユーロ程度に拡大することか ら、株式相場を一段と押し上げる材料となった。

ウニクレディトは10%高の3.66ユーロで終了。コメルツ銀は 13%上げ1.95ユーロとなった。オウトクンプの終値は7.97ユー ロ。ケーブル&ワイヤレス・ワールドワイドは2010年3月の上場来 の大幅高となり、23.9ペンスで引けた。

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