欧州通貨安、ヴィトンやリシュモンなど高級ブランドには恩恵か

ユーロやスイス・フランが対ドル で下落すると予想している投資家には、高級ブランドを展開する欧州 企業の株価が安心材料になるかもしれない。

両通貨が1年前の水準からさらに下げれば、スイスのフィナンシ エール・リシュモンやフランスのLVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴ ィトンといった銘柄が恩恵にあずかる見通しだと、証券会社CAシュ ブルーのアナリスト、トーマス・メスマン氏は指摘する。為替レート が1%下がるごとに、業界平均の利払い・税引き前利益(EBIT) は1.3-1.5%増加する可能性があるという。

メスマン氏は、欧州通貨安が「高級ブランドを支えることになる。 高級ブランド企業のコストベースはユーロやスイス・フラン、英ポン ドだが、売り上げでは欧州以外の割合が高いからだ」と述べた。

同氏は、カルティエとモンブランを傘下に持つリシュモンについ て、「通貨安の恩恵を最も受ける株式の一つ」と指摘、「コストや取引 はユーロ建て、株式はスイス・フランで取引されているが、売り上げ の約65%が欧州以外の通貨建てだからだ」と語った。

リシュモンは16日、昨年10-12月の世界売上高が実際の為替レ ートおよび恒常為替レート(CER)ベースで前年同期比24%増とな ったと発表。ヨハン・ルパートCEOは2012年3月期の営業利益が「前 年より大きく増える」との見通しをあらためて示した。

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